富士重工業・吉永泰之社長≪撮影 小松哲也≫

富士重工業の吉永泰之社長は8日、2015年までの開始を計画していた中国での合弁生産を先送りしたことについて「中国をやめるという意味ではないが、こちらもビジネスなのでずっと待っているわけにはいかない。アメリカの現地生産(の増強)を先にする」と述べた。

吉永社長は同日都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対し「(中国合弁生産計画を昨年)7月に発表して年内はとにかく中国という国だからきちっと待って、1月に入ったので色んな可能性を探って、3月末までは(当局の認可を)待った」と経緯を説明。

さらに「要するに客観的事実として困難。3月までは視野に入っていたので、その時、想定したクルマでやれば2015年には造れると思っていた。しかしそれを超えるとモデルサイクルと合わなくなってくる。そういう意味で3月末と言っていたが、今もし急にGOが出たとしても何を造るか白紙から始めなければいけない」とも指摘した。

その上で「待つところまでは待った。(合弁生産の認可)申請して一所懸命待っても動かないので他のことを考える。アメリカの台数が思った以上に伸び、円高が更に進んでいるのでアメリカの方を具体的に進める」と述べた

富士重が同日発表した米国工場(SIA)の増強計画は、2本あるラインのうち自社ブランド車を製造するラインの能力を2014年夏までに現在の年17万台から同20万台に引き上げる。また「もう一段の生産能力増強を考えなければいけないところにきている」として、2016年以降に更なる生産能力増強を計画していることも明らかにしている。

富士重工業決算会見≪撮影 小松哲也≫