気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年5月8日付

●欧州不安再燃市場動揺、仏・ギリシャ「反緊縮」東京株9200円割れ下げ幅今年最大(読売・1面)

●東電社長に広瀬氏昇格へ(読売・1面)

●三菱自、EV軽トラ発売へ(読売・8面)

●GW鉄道と航空盛況、震災前の水準に回復(読売・37面)

●余剰社員160人を派遣、三菱自、日産とダイハツに(朝日・9面)

●デンソーがインドに新工場、42億円投資(産経・10面)

●新東名開通で渋滞緩和、GW並行区間30キロ以上ゼロ(産経・22面)

●プラウディア、シーマ、86,ジュリエッタ 知名度で宣伝費削減,新車名に往年名車(東京・7面)

ひとくちコメント

2012年3月期の決算発表とともに、社長交代人事を内定する企業も多い。総合商社の住友商事は自動車畑で建機・機械部門での経験が長い中村邦晴副社長が社長に昇格し、加藤進社長が代表権のある会長に就任するトップ人事を発表した。これまで同社では5代連続で鉄鋼部門から社長を輩出してきただけに、他の部門出身というのが異例のようだ。

異例といえば東京電力も西澤俊夫社長が退任し、後任に原発事故の被害者対策を担当してきた広瀬直己常務を昇格させる方針を固めたという。新聞報道の方も異例で、
きょうの朝日が1面のトップニュースで報じたほか,各紙も1面などで大きく取り上げている。

日経によると、「広瀬氏は東電の中枢である企画部門のほか、営業部門を経験。現在は原発事故の賠償や広報を担当している。幅広い業務知識を持つことなどが評価されたとみられる」としている。これまで東電の歴代トップは企画部や総務部出身者が多かったが、営業畑の経験者は少なく、その意味では「異例の人事」ということらしい。

もっとも、報道の中には「政府は米・イェール大学のMBAを持つことなどの海外経験にも期待し社長への昇格を固めた」との見方もある。さらに、「過去には、東電社長や経団連会長を歴任した平岩外四氏に語学力を買われ、通訳を務めた経験もある」(産経)という。

「営業畑」といい「語学堪能」といい、それが異例ならば、東電という企業がいかにドメスティックで営業力を必要としなかったのかがわかる。まずは新社長のお手並み拝見である。