標準車《撮影 青山尚暉》

今や日本の国民車になった、5ナンバーボックス型ミニバンの代表格であるホンダ『ステップワゴン』がMCを行った。

2列目キャプテンシート、アイドリングストップ、新CVTなどを新採用。内外装もリフレッシュし、クラス最大級の室内空間はさらに居心地良く使いやすくなり、同時にクラストップの低燃費を実現。

これからの時期、アイドリングストップ車は信号待ちなどの停車中、エアコンが送風状態になり、車内温度が上昇し蒸し風呂のようになったりするが、ステップワゴンのアイドリングストップは車内温度を検知し自動OFFになる賢い制御を備えるから快適さが損なわれない。

新CVTは高トルク、アイドリングストップ、FF/4WDに対応。レスポンス向上、ワイドレンジ化による加速力と燃費性能の向上の両立が目玉だという。

早速、2リットルエンジンのみのスパーダと標準車を走らせてみると、16インチタイヤを履くスパーダは15インチタイヤの標準車とは別格のよりしっかり重厚な乗り味、抜群の安定感を示す。一方、標準車はデビュー当時とくらべると、ほんの少ししっかり感ある、硬めの乗り心地になっていた。

とはいえ、スパーダ、標準車を問わず、路面によってはステアリングがブルブル震え、上下に揺すられるピッチングが気になる場面もあった。乗り心地に関してはさらなる改善が望まれる。

新CVTの効果が明らかになるのは高速走行。ワイドレシオ化によって100km/h巡行時のエンジン回転数はMC前の1950回転から1750回転へと低まり、静粛性は格段にアップ。ちなみに出足から60km/hまではこのボディに2リットルエンジンなりのおとなしい加速力のままだ……。

お薦めは新たにOP設定された7人乗りの2列目キャプテンシート仕様。シートは1列目席並みに立派なサイズで、掛け心地は1列目席よりいいほど!! 2-3列目席フラットアレンジでは全長194cmのベッドとなり、車中泊も可能でいざというときに便利。さらに2列目キャプテンシートは3列目席の乗降性、居心地の良さにも貢献。乗降方法のバリエが増え、3列目席の前方見通し性、足の投げ出し性も良くなるからだ。

そうそう、キャプテンシート仕様のペットフレンドリー度はクラス最上級。フロアが低くペットはスライドドア、荷室側のどちらからでも快適に乗り込め、床下格納した3列目席部分、2列目席足元、その間など居場所は自由自在。1年中、毛皮を着ている犬は暑がりだが、後席用クーラー吹き出し口が天井4か所にあるから真夏のドライブも快適なのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフジャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組も手がける。

標準車《撮影 青山尚暉》 標準車《撮影 青山尚暉》 スパーダの夜の顔 《撮影 青山尚暉》 スパーダの夜の顔《撮影 青山尚暉》 標準車の15インチタイヤ。スパーダは16/17インチ《撮影 青山尚暉》 インパネ《撮影 青山尚暉》 運転席《撮影 青山尚暉》 アイドリングストップ中。日本語で作動状況を教えてくれる。《撮影 青山尚暉》 アイドリングストップ解除スイッチ《撮影 青山尚暉》 新設定された1列目席センターテーブル。《撮影 青山尚暉》 2列目席の足元は広大。《撮影 青山尚暉》 2列目席。これはベンチシート。チップアップタイプ。《撮影 青山尚暉》 3列目席。《撮影 青山尚暉》 3列目席ウォークイン。間口は広々。《撮影 青山尚暉》 3列目席の下には実は隙間があり、荷物が入る。《撮影 青山尚暉》 荷室。3列目席格納状態。《撮影 青山尚暉》 最大荷室状態。《撮影 青山尚暉》