ピット作業も大きな見せ場だ(3月20〜21日の富士合同テストにて)。

今週末、現シリーズ名での最終シーズン開幕を迎える「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」。開幕戦の開催地は鈴鹿だ。地元三重県出身の2007&2008年王者・松田次生が「SUZUKA 2&4 RACE」の見どころについても語ってくれた。

モータースポーツ界のさらなるファン拡大には、「ご当地選手の応援みたいなところから入ってきてもらえるといいかもしれませんね」と言う松田にとって、鈴鹿はまさに自身の地元レースだ。

「鈴鹿サーキットがなかったら、僕はレーサーになってないでしょうね。僕をレーサーにさせてくれたサーキット、そう言っていいと思います。小さい頃から、よく行ってましたから」。今年で開場50周年を迎えた鈴鹿サーキットだが、松田が幼少時から鈴鹿サーキットに通った理由のひとつが「遊園地もありますからね」という点。モータースポーツの聖地であるだけでなく、ファミリーみんなで楽しめる場所。それが鈴鹿サーキットの大いなる魅力であることは間違いない。

今回の開幕戦「SUZUKA 2&4 RACE」でも、大人前売レース観戦券(税込3900円/14〜15日有効、フリー走行がある13日も入場可)には「ゆうえんちモートピア」のパスポート1日分(14or15日いずれか1日有効)が付いてくるなど、ファミリー重視の設定が数多くなされているのだ。

また、グランドスタンド(V1・V2席)を含めて全席自由席であることも嬉しい要素。「スタートは1コーナーで見て、ピットインがありそうな頃までにはグランドスタンドへ移動、というような観戦法も可能ですよね。ドライバーはもちろんですけど、チームスタッフの頑張りも見てほしいと思います」と松田は言う。規則でレース中のピット作業に関われる人数が制限されているため、給油+タイヤ交換の時にはマシンのフロントノーズの上を飛んで動くスタッフもいるなど、ピットも大きな見せ場なのだ。ぜひ注目していただきたい。

さて、伝統の「SUZUKA 2&4 RACE」は、もちろん2輪と4輪の併催が最大の特徴。Fニッポンや全日本F3といった4輪レースだけでなく、2輪のJSB1000も観戦できるのは“2&4”ならでは。松田は「僕、2輪のレースも大好きなんですよ」ということで、「4輪以上に頻繁に抜きつ抜かれつがあると思います」と、その魅力まで語ってくれた。

そして今回の目玉とも言えるのが、先の鈴鹿50周年ファン感謝デーの際に、雨で2日目は走行ができなかった「夢のF1競演 中嶋悟×星野一義」の“最終決着!”である。残念な思いをした来場者のために、中嶋・星野両監督から再戦を望む声があがり、それが実現の運びとなった。しかも今回はFニッポンでチームが本戦を走る場での対決だけに、お祭りモードでは済まない可能性も……? 

なにはともあれ、大注目。両監督のチームで走った経験をもつ松田も「現役時代から戦い続けている偉大な監督、偉大な先輩です」と尊敬してやまない、日本4輪レース界“永遠のビッグ2”だけに、レース本番を食うくらい、ファンの熱視線を集めそうだ(晴れてほしい)。

その他にも「Enjoy Honda 鈴鹿 2012」が同時開催されるなど、SUZUKA 2&4 RACEにはお楽しみ要素が満載。4月13〜15日は、充実のレースウイークとなるだろう。

再度のF1マシン対決に、中嶋悟と星野一義が臨む(写真は3月3日の50周年ファン感謝デー初日)。©MOBILITY LAND インパルの星野一義監督と松田次生(3月4〜6日の鈴鹿第0戦&合同テストにて)。 塚越広大と伊沢拓也を擁するドコモ・ダンディライアン勢(3月4〜6日の鈴鹿第0戦&合同テストにて)。 3月26日、神宮外苑でのFニッポン全体発表会。 松田次生選手《撮影 高木啓》