住友電装は、全世界の設計拠点で利用する次世代のハーネス設計システム『HARBEST(ハーベスト)』の第1フェーズの開発を完了し、本格的に稼働を開始した。

同社のハーネス設計システムは、自動車メーカーからの開発図面を起点として製造図面の設計、原価計算・管理、見積書の作成、量産製造、作業指示までの一連の業務をカバーするモノづくりの基幹システムの役割を担っている。現在、同社グループの国内25拠点、海外16か国36拠点で利用されている。

現行のシステムは1990年代後半に全面稼働を始めたが、その後の事業のグローバル化や、多様化するニーズ、量産製造までのリードタイムの短縮、設計品質の向上などの対応に向けて全世界で柔軟に運用できるシステムの再構築が求められていた。

システム強化に向け、2010年末から住友電工情報システム、日本ユニシス、エスクリエイトに新設計システムの開発を委託して構築してきたが、今回第1フェーズとして製造図面設計に関する業務開発が完了、1か月半の試行も終了して本格的に稼働させた。

HARBESTは、複数人が同時並行的に同一製品の製造図面設計を行うことが可能で、製造図面の自動チェック機能を強化することで人為的チェックを大幅に削減できる。ナビゲーション機能の強化や操作性の向上も図った。これらの機能により、開発図面入手から製造図面作成までのリードタイムの半減、設計品質の向上、設計要員育成期間の短期化、グローバル展開の容易性、設計業務のグローバル標準化の実現を見込む。

将来的には、国内製造設計要員の他の戦略部門への集中配置、設計コスト削減につなげていくとしている。

同社では今後、第2フェーズとして量産製造にかかわる業務、最終フェーズとして原価管理・営業関連業務のシステム開発を進め、2014年を目途に全面稼働させる計画。