高速道路整備について語る前田国交相(6日・国交省)《撮影 中島みなみ》

凍結されていた高速道路の整備が解除され、各地で建設や調査が始まる。暫定2車線区間の4車線化、スマートICの増設、新東名や新名神の整備を推進、中央道と東名のトンネル付近の渋滞調査を開始する。

前田武志国交相は6日の会見で、凍結解除の理由を次のように述べた。

「もともと4車線で計画してきたところを、経緯があって凍結してきた。そこで大きな渋滞があって、トータルでいうと経済的なロスが大きくなってきている。加えて、3・11(東日本大震災)の反省があって、環状道路で渋滞するところは、きちっと通るようにしなければならないということがあった」

高速道路あり方検討有識者委員会(寺島実郎座長)は、昨年12月の中間とりまとめの中で、高速道路のボトルネックを解消して、有効利用を促進することが大切だと訴えた。

「コンクリートから人へ」で公共事業を縮小してきた政府は、この答申をきっかけにして高速道路の建設促進に大きく舵を切った。

全国6区間で行われる4車線化と、新東名(海老名南〜豊田東)や新名神(四日市〜亀山西・大津〜神戸)の整備は、道路利用者の負担を基本として、高速道路会社が整備を行う。前田氏は、この建設手法の決定についても自信をのぞかせた。

「インフラ事業を民間でやると、バランスシート感覚を考えて経営するので、早く収益を生む事業をやらないといけない。公共でやると、丁寧だがバランスシート感覚が落ちる。そういう意味では道路会社がやることはふさわしい。直轄でやる例もあるが、お互い連携して、直轄のほうは道路会社のやることとあわせて効果を上げていくようにしなければいけない」

これらの整備は、手続きを急ぎ、4月末にも一部で着手する予定だ。