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昨年3月に奈良県斑鳩町内で発生し、当時24歳の女性が死亡した事故について、奈良地検は23日までに35歳のトラック運転手の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕した。奈良県警は「女性の安全確認に怠りがあった」として、男の逮捕を見送っていたという。

問題の事故は2011年3月2日の午前10時5分ごろ発生している。斑鳩町竜田西付近(片側1車線の直線区間、信号機や横断歩道は無し)で、路肩に停車したバスの後方から横断を開始した24歳(当時)の女性が、右方向から進行してきた大型トラックと衝突。女性は全身を強打して収容先の病院で死亡した。

トラックを運転していた福岡県筑後市内に在住する35歳の男は「女性はトラックの左側面に衝突した。横断していること自体に気づかなかった」と主張。奈良県警・西和署はこの証言から「女性側に安全確認を怠った過失があり、トラック側に悪質性はない」と判断。事故直後に逮捕することはなく、同年8月に自動車運転過失致死容疑で書類送検して捜査を終結させた。

しかし、奈良地検は司法解剖の結果から「女性はトラックの左前輪で踏まれた可能性が高い」と判断。前輪と衝突していた場合、「側面に当たった」というトラック運転手の証言とは矛盾が生じ、トラック側からは横断前の女性を目視できていた可能性が高まった。

地検は「遺体の衝突痕から判断できる客観的状況と、男の供述内容には矛盾が生じるため、再捜査の必要がある」として、23日までに男を自動車運転過失致死容疑で逮捕。改めて事故発生の状況を詳しく調べる方針だ。