日産ゴーン社長《撮影 小松哲也》

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は26日、2012年の世界の自動車需要が前年よりも300万台増の7800万台になり、増加分の3分の2が中国を始めとする新興国での販売によるものとの見通しを示した。

ゴーン社長は同日、エンジンを製造するいわき工場(福島県いわき市)を視察した後、従業員との意見交換会に臨み、「2012年の全体需要予測は7800万台で、(前年に対し)300万台拡大する。このうち中国で100万台、中国以外の新興諸国で100万台、そして残り100万台がいわゆる先進国。従って成長の3分の2が新興国ということになる」と述べた。

さらにゴーン社長は「中国で販売されている車の90%以上が中国製。インドで販売されている95%はインド製。従って新興国で生産しなければ、こうした市場でプレゼンスを確保することはできない。販売ができない」とした上で、「選択の余地はない」と強調した。

その一方で、「日本に拠点を置くマザー工場はそれを支援する役目を担っている。新興国での生産活動はマザー工場のライバルではない。新興国を発展させながら同時に本拠地は日本に残す。競争力のある拠点として残す」との考えを工場の従業員に対し改めて示した。

いわき工場の従業員と意見交換する日産ゴーン社長《撮影 小松哲也》 日産ゴーン社長