ランクセスは、環境対応型車社会に向けて世界各国で「グリーンモビリティ」関連製品の製造設備に積極的に投資していることを明らかにした。

具体的には、ブラジルで低燃費タイヤ向けの事業展開を強化する。Nd-PBRの製造能力を増強するのに加え、標準タイヤ向けのESBR(エマルション・スチレン・ブタジエン・ゴム)の製造を低燃費タイヤ向けのSSBR(ソリューション・スチレン・ブタジエン・ゴム)の製造に転換する新技術の導入を検討する。

また、インド・ジャガディア製造拠点では、タタ・モーターズ、フォルクスワーゲン、フォードなどの主要自動車メーカー向けに、高性能プラスチックを製造する。高性能プラスチックは金属の代替となる軽量プラスチック製品で、車両の軽量化による燃費の低減に貢献するほか、低コスト生産と組立工程の簡略化も実現する。

シンガポールのジュロン島では、アジア市場に向けて世界最大のNd-PBR(ネオジウム触媒ポリブタジエンラバー)新製造プラントを今年9月11日に着工する。Nd-PBRは「低燃費タイヤ」の主要材料の一つで、今後需要の大幅増が見込まれている。

シンガポールに新設するプラントの主要サプライヤーとの契約調印式で、ランクセスのアクセル・ハイトマンCEOは「ランクセスは、イノベーションと技術力を駆使し、タイヤの転がり抵抗の低減と燃費の向上を可能にすることで、消費者と環境に貢献していく」と述べた。