2013年の新シリーズ名称公募の当選者1名には、ホンダCR-Zかトヨタ86が贈呈される。

全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは3月26日、都内・明治神宮外苑“絵画館前”特設会場にて2012年シーズンの選手権概要発表会を開催。その席で、2013年の新シリーズ名称への移行、そしてそれを一般公募する旨も発表されている。

3月末、桜咲くにはまだ風寒い日ではあったが、日本最高峰のフォーミュラレースシリーズが“卒業”を迎えることを公表した。トップフォーミュラの全日本選手権は、1973年に発足。F2000〜F2〜F3000と継がれ(一時期はFパシフィックも並行実施)、1996年からはFニッポンとして開催されてきたわけだが、トップフォーミュラの全日本選手権としては40年目の節目となる今季をもって、シリーズ名称を改めることとなった。

変わるのは名称だけではない。今度は、アジア最高峰として名実ともに確立されたグローバルシリーズへのステップを踏む。「アジアの国々やドライバー、チームが、いつかは開催したい、参戦したいと思うようなシリーズに」。今年で就任3年目となるシリーズ運営団体JRPの白井裕社長は、常々そういった旨を話し、シリーズ名称変更が視野にあることも語っていたが、ついにその時期が明確なものとなった。Fニッポンの名は今季まで、来季2013年は新シリーズ名称で新たな道へと歩を進める。

2013年に向けては具体的なアジアングローバル計画もある。韓国の新サーキット、インジェでの開催準備が順調に進んでいるのだ(海外開催実現なら2004年以来2度目)。残念ながらシンガポール開催の線は一旦白紙となったが、さらに中国での将来的な開催を目指す動きも進んでいることを白井社長は表明している。

日本最高峰から、アジア最高峰へ。その新シリーズの名称公募(官製ハガキでの応募)は今季開幕(4月14〜15日/鈴鹿)と同時にスタートし、第2戦もてぎ(5月12〜13日)の日程で締め切り。そして第3戦オートポリスの決勝日(5月27日)に“当選者”が発表される運びだ。当選者=新シリーズ名称決定者には、来季のシリーズパドックパス2名分と、ホンダCR-Zまたはトヨタ86が賞典として用意される(同一名称多数の場合は抽選で1名に決定)。今季序盤戦は、シリーズ動向とともに新シリーズ名称に関しての動きからも目が離せない状況になりそうだ。

新シリーズ2年目となる2014年には新型マシンの導入も計画されているが、まずは今季、Fニッポンとしての17年の歴史を締めくくる“卒業シーズン”の熱い戦いに注目しつつ、その先の新展開にも大いに期待したい。

CR-Zの横でホンダエンジン勢。後列左から山本尚貴、小暮卓史、金石年弘、中嶋大祐、前列左から塚越広大、伊沢拓也。 86の横でトヨタエンジン勢。後列左から嵯峨宏紀、国本雄資、松田次生、折目遼、大嶋和也、デュバル、平手晃平、前列左から安田裕信、オリベイラ、中嶋一貴。 Fニッポンのグローバル路線について語る、JRPの白井裕社長。 神宮・絵画館前にて。左はオリベイラ、右はロッテラーのマシン。 神宮・絵画館前にて。左は塚越、右は小暮のマシン。奥にはブリヂストンのトランスポーターも。 86にはFニッポンドライバーたちも興味津々。 86のトランクスペースを検証中?の嵯峨宏紀、中嶋一貴の両選手。 発表会直前の富士合同テスト。ロイック・デュバルが不在のため、チームキグナススノコは、GTでは現役の土屋武士監督がステアリングを握った。 富士テスト。好調だったオリベイラ(インパル)。