ジヤトコ秦孝之社長《撮影 池原照雄》

日産自動車系の変速機メーカー大手であるジヤトコは、円高対応や海外市場の開拓を強化するため、現在2割にとどまっている海外生産比率(台数ベース)を2018年度までに72%までに引き上げる。

秦孝之社長が6日、静岡県富士市の同社本社で記者会見し、明らかにした。同社の海外工場は、現在メキシコと中国のみだが、タイで工場建設中であり、2013年半ばに年産能力50万台で稼働開始する。

海外の既存工場でも能力増投資を活発に進めており、メキシコ工場は13年半ばに現行の年70万台を120万台に拡大させる。現在、年38万台の中国工場(広東省広州市)も今春に73万台とした後、13年春には90万台に増やす。いずれも日産向けを中心に現地供給体制を拡充させる。

一方で、国内工場での生産は「12年度から暫減」(秦社長)することになり、14年度には内外生産比率が逆転する見込みだ。秦社長は「国内の雇用は最大限守っていきたい」とするものの、同社の国内外工場がコストなどを競った結果「国内が競争に敗れれば、(雇用の)減少も止むをえない」との考えを示した。

ジヤトコ富士工場生産ライン《撮影 池原照雄》