SonicPLUSは異種素材2ピース構造の採用により車外への音漏れやドアパネルなどの共振を防ぐことで高音質を実現する交換スピーカー。純正スピーカーとの交換作業のみで最高の音質を得られる設計になっている。《撮影 中村総一郎》

カーオーディオ専門メーカーのソニックデザイン(SonicDesign)は、トヨタ向けの車種別専用スピーカーパッケージ『SonicPLUS』(ソニックプラス)をラインナップした。

ソニックプラスは、クルマの価値を損なわず、純正フロントスピーカーとの簡単な交換装着を可能にする車種別専用設計のスピーカーパッケージで、純正オーディオの機能性を活かしながら音質向上が期待できるスピーカー交換プラン。

SonicPLUSブランドとしてラインナップされたトヨタ『プリウス(30系)』『プリウスα』の専用スピーカーパッケージは、フロント用(「SP-P30E」)の希望小売価格が5万6000円、リア用(「SP-P30RE」)が同3万3000円。なお、1月30日発売された「プリウスPHV」標準プリウスと全く同じスピーカーを採用しており、取り付けが可能だ。

今回は長期レポート車のプリウスPHVへの取り付け手順を写真で紹介する。ボルトオン、カプラーオンに加えてトヨタ純正部品によるアルミ製リベット止めも純正スピーカーと同じ。専門ショップではなく、ディーラーのインストールで製品のポテンシャルを引き出す工夫がなされている。

1. 施工の際にコードや取付機材で車体に傷を付けないように養生テープを貼る。《撮影 中村総一郎》 2. 音響測定器で車内の音場を分析する。ソニックデザインでは標準のプリウスでは測定済みだったが、プリウスPHVでは初の施工例だったため、念のため測定を行った。ディーラーでの取付作業では行われない。《撮影 中村総一郎》 3. 磁極性を測定し、+極と−極が誤って接続されていないかの確認作業。《撮影 中村総一郎》 4. 音響測定の解析結果をPCでチェックする。PCでスピーカーの設計と音響測定が可能なLinearXというソフトを利用。インピーダンスとその位相からスピーカー定数を測定した。《撮影 中村総一郎》 5. 交換する前に、純正オーディオの音を確認する。奥がソニックデザインの佐藤敬守社長。《撮影 中村総一郎》 6. いよいよスピーカーの交換作業に入る。まずはフロントから。ドアレバー裏のビスを外す。《撮影 中村総一郎》 7. スピーカーグリルまで一体成形となっている内張(トリム)を外す。《撮影 中村総一郎》 8. フロントドアのプリウスPHVの内張をはがすとこんな感じ。パワーウインドウやキーロックの配線も見える。《撮影 中村総一郎》 9. 脱着に当たったスタッフによれば、遮音材等は「標準のプリウスと同じ」。ドアを見る限りでは、遮音対策はとくに強化されていないという。《撮影 中村総一郎》 10. プリウス/プリウスPHV純正のスピーカーは楕円形状をしている。限られたスペースでスピーカー面積を確保して中低音を確保するという狙いがある。純正スピーカーも高いレベルの音がしていた。ここからさらに音質を磨くという目的でSonicPLUSは存在する。《撮影 中村総一郎》 11. 純正フロントスピーカーを固定しているアルミ製リベットを取り外す。なお、SonicPLUSスピーカー取り付け時も純正リベットを利用し、ディーラーでの作業性に配慮している。《撮影 中村総一郎》 12. フロントスピーカーを取り外された状態。この写真を見ても分かるように、純正スピーカーはウインドウから落ちてくる雨水にさらされてしまうという。3年経った純正スピーカーは損傷が激しく、交換の効果も大きいという。SonicPLUSのエンクロージュアー式ユニットは背面から雨にさらされることがないため、音漏れのみならず耐久性が格段に向上する。《撮影 中村総一郎》 13. 次にAピラーの付け根部分に設置されている純正ツィーターを取り外す。6cmほどのサイズのためスコーカー的な鳴り方をする。《撮影 中村総一郎》 14. 取り外したスピーカーの配線をチェック。フロントスピーカー(SP-P30E)は、77mmのウーファーユニットと18mmのドーム型ツィーターのセットにネットワークが付属。ネットワークは、アンプからの周波数信号をツィーター(高音域)とウーファー(中低音域)に分配するユニットだ。《撮影 中村総一郎》 15. ソニックデザインのプリウスシリーズ専用スピーカーSonicPLUS「SP-P30E」を楕円の純正スペースに合わせる専用スペーサーとともに取り付ける。《撮影 中村総一郎》 16. アルミ製リベットは専用工具を要する。ディーラーでは通常の工具のため、ディーラー作業に合わせた取付方式を採用している。《撮影 中村総一郎》 17. ディーラーでの作業性と確実性に配慮して、トヨタ純正部品のリベット取り寄せて装着時に使用している。《撮影 中村総一郎》 18. ツィーターを取り付ける。《撮影 中村総一郎》 19. ツイーターは18mmドーム型。ウーファーとの音色統一をはかったマイクロファイバー素材を利用している。《撮影 中村総一郎》 20. SP-P30Eが装着された状態のプリウスPHVのフロントドア。《撮影 中村総一郎》 22. 左がソニックデザインのSP-P30E、鋳造アルミダイキャスト製バッフルと特殊樹脂製バックチャンバー(裏ケース)とを結合した異種素材2ピース構造で不要共振を徹底的に抑制させている。右が純正スピーカー。《撮影 中村総一郎》 23. スピーカー本体はスペーサーにより高さを確保してウーファーの容積を確保。取り付け時は音漏れを防ぐためユニットの周縁部にスポンジテープを貼る。 24. コーン部にはディファインド・マイクロファイバーを採用。数百万のメルセデスベンツ純正採用のサウンドスウィートとは、エンクロージュアー方式は同じだが、ハイブリッドアラミドカーボン素材を採用するなど高音質化が計られている。 25. 続いてリアスピーカーの交換作業にうつる。《撮影 中村総一郎》 26. SP-P30E(フロント用)/SP-P30RE(リア用)を初めとするSonicPLUSシリーズでは、付属の専用バッフルとスピーカー配線変換カプラー、純正リベットを使ってボルトオン&カプラーオンで作業がおこなえる。《撮影 中村総一郎》 27. また加工なども必要がなく、一般的なディーラーのサービス工場にある工具類でスピーカーの交換作業が可能。《撮影 中村総一郎》 28. PHVは初めての装着なので取付確認をした。改めて集音マイクを使って各スピーカーから出る音を解析して音響測定をおこなう。《撮影 中村総一郎》 29. 最後の仕上げとして、2センチほどの「SonicDesign」ステッカーを取り付ける。《撮影 中村総一郎》 30. 純正との外観の差は小さなロゴのみ。純正のデザインを一切損なうことなく高音質を実現するのがソニックデザインのポリシーだという。《撮影 中村総一郎》