大槇精機(加工技術展2012)

東京ビッグサイトで開催された「第3回量産・試作加工技術展」(2月29日〜3月2日)で来場者が驚いたものがあった。それは大槇精機が出品した銀色に輝く“ヘルメット”だ。

同社の創業50周年を記念して製造したもので、自動車産業の試作屋として培ったノウハウを集大成したそうだ。「120kgのアルミの固まりをメッシュ加工や薄肉加工を施し、3人がかりで2か月かけてつくりました」と同社関係者は説明する。

できあがった“ヘルメット”は重さが3.6kgで、一番薄い部分はなんと0.3mm。しかも細かいところまで丁寧につくられていて、色を塗ったら誰もが本物のヘルメットと思うに違いない。

これまで世界各国の展示会に出品したが、どこでも注目の的になった。ある時、ヨルダンの国王がこれを見て、「売って欲しい」と言ってきたが、「サンプルなので売ることができない」と答えると、ガッカリしてその場を後にしたこともあったそうだ。

また、この“ヘルメット”がきっかけで、あるお客から「ギターをつくってくれないか」という依頼も舞い込んだ。「最近は難しいものを注文してくるお客様が増えています。うちはどんなに難しいものでも断らずに、挑戦することにしているんです」と同社関係者。ちなみにアルミでつくったギターの価格は日本の高級車1台分だそうだ。

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