レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》

おさげ黒髪の女のコしかいなかったクラスに突然転校してきた、ブロンドカールでブルーアイの女のコ。そんなイメージを抱かせてくれたのが『レンジローバー・イヴォーク』。

ひと目でグッときたスタイリングを持つSUVは、素晴らしいドライブフィールを持っていた。

試乗会場のベースとなったホテルのエントランス路。きつめのカーブが続く下り坂を降りていくだけで、ピシッと引き締まった足まわりを持っていることがわかる。高速コーナーが続くことで知られる箱根の有料道路でも、車高の高さなどみじんも感じさせない。その走りはスポーツカーのものにほかならない。

最初の試乗車は20インチタイヤを履くクーペの「ダイナミック」。減衰力可変ダンパーのマグネチックライドを備えるモデルだ。もっともオンロードよりのダイナミックモードを選べば、どこまでも曲がり続けるようながっしりしたコーナリングが可能だ。

続いて乗ったのは、もっともベーシックな17インチタイヤを履く5ドアの「ピュア」。これが驚くなかれ、20インチに迫る走りをする。もちろん限界は低めなのだが、この限界で不満な人は……、そうはいないだろう。

エンジンはフォード『エクスプローラー』に搭載されるものと基本的に同一の2リットル・ターボ。240馬力のスペックを持つこのエンジンと6速ATの組み合わせは、イヴォークを気持ちよく走らせるのに十分。

Dレンジで流して走っている状態からフル加速をするためにアクセルペダルを踏み込むと、キックダウンとともにミッションがマニュアルモードに変更される。キックダウン時の加速はかなり力強くターボラグも感じられない。そのまま走り続けても、マニュアルモードは維持されたまま、この状態ではステアリングのパドルシフトでミッションをマニュアル操作する。Dレンジオートに戻すには、右パドル(アップ側)を引き続ける。

価格は450万円(5ドア/ピュア)〜598万円(クーペ/ダイナミック)。けっして安いと言える価格帯ではないが、価格に見合ったクォリティを備えている仕上げと言って間違いない。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍。趣味は料理。

レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》 レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》 レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》 レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》 レンジローバー・イヴォーク《撮影 諸星陽一》