メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》

現行メルセデスベンツ『Eクラス』は2009年5月に登場後、ダウンサイジングした直列4気筒1.8リットルの直噴ターボエンジンを搭載するなどしてきた。

2011年11月には、搭載されるV型6気筒とV型8気筒のマルチシリンダーエンジンを刷新するなどの大幅な改良を行うと同時に、安全装備のレーダーセーフティパッケージをグレードによって標準またはオプションで装備した。このマイナーチェンジ後のモデルについてレポートしたい。

試乗したのは「E300ブルーエフィシェンシー・アバンギャルド」と「E63AMG」の2機種。E300に搭載されるV型6気筒エンジンはV型6気筒の3.5リットルだが、従来の3.5リットルとは全く異なる新開発のエンジンだ。

V型のバンク角が90度から60度に変わって軽量化されたエンジンは、ピエゾインジェクターによる高圧・複数回噴射を組み合わせ、状況に応じて均質燃焼、成層燃焼、均質成層燃焼を自在にコントロールして動力性能と燃費を大幅に向上させている。

パワー&トルクは225kW(306ps)/370Nmで、メルセデスベンツのV型6気筒エンジンはこれまでのものもスムーズに良く回るエンジンだったが、新型エンジンは一段とスムーズさが増して気持ち良く吹き上がるようになった。それに合わせてパワーの盛り上がりもとても気持ちが良い。クルマを走らせている実感をいっぱいに感じることができる。

7Gトロニックプラスの変速フィールは滑らかそのもので、いつ何速に入ったのか分からないくらいに滑らかな変速を見せる。今、どのギアで走っているのかが分からないのは不満だが、そんなことを気にしなければATが付いていることを忘れるくらいのスムーズさだ。

話題の「レーダーセーフティパッケージ」はE300には19万円オプションの設定で、装着車に試乗したところ、追突軽減ブレーキを含むディトロニックプラスは滑らかな前車追従と車間距離制御で高い安心感が得られた。

パッケージにはアクティブレーンキーピングアシストやアクティブブラインドスポットアシストなども含まれるので、19万円は本当に安いと思う。Eクラスを買うなら絶対に装着したい。

E63AMGは、搭載エンジンがV型8気筒5.5リットルのツインターボ仕様に変わり、こちらも動力性能と燃費の大幅な向上が図られている。今回の試乗車はよりパワフルな仕様のエンジンを搭載するパフォーマンスパッケージ装着車で、豪快な加速感が味わえた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》 メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》 メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》 メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》 メルセデスベンツEクラス《撮影 松下宏》