CX-5に採用された「Boseサウンドシステム」

マツダの新世代SUVとして16日より発売された『CX-5』。安全装備にも注目が集まるが、SUVらしい迫力あふれるオーディオシステムを期待するなら上級グレードに標準、あるはオプションで用意された「Boseサウンドシステム」を狙いたい。

CX-5を近くで見ると、幅1840mmの堂々たるプロポーションは迫力たっぷり。にもかかわらず標準で用意されたオーディオシステムは4スピーカーが組み合わされるだけだ。仮に販売店装着なり、カー用品店でナビやオーディオを取り付けても、このスピーカーではプロポーションに不釣り合いなサウンドしか期待できない。

そこでCX-5にはBose社と共同開発によって最適な音響チューニングを施した「Boseサウンドシステム」がグレードに応じて用意されている。このシステムは、デジタルアンプと9スピーカーを組み合わせた小型・軽量・高効率の新世代オーディオシステム。

デジタルアンプはダッシュボード内にも収まる小型軽量サイズを実現し、逆にスピーカーはフロントドア左右に強力な重低音が期待できる22.5cm口径のネオジウムウーファーを採用。ダッシュボードには8cm口径スピーカーを3つ配置する。これだけでも相当パワフルなサウンドが期待できそうだが、後席でも十分なサウンドパワーが得られるよう、リアドア左右には13.3cm口径ネオジウムスピーカーを、後部のCピラー裏側左右には8cm口径中高音域用ネオジウムスピーカーまで組み合わせているのだ。

さらに走行中に発生するノイズや速度を総合的に判断して、再生音を聴きやすくする走行ノイズ補償システム「AUDIO PILOT2」を搭載。「Boseサウンドシステム」を搭載したCX-5には運転席付近に専用マイクを標準で装備し、デジタル処理によって走行音をリアルタイムに補正しながら快適なサウンドの提供を実現しているのだ。

Boseサウンドシステムは、上級グレードの「XD L Package」に標準設定で、XD、20Sグレードにオプションとして用意される。20Cには設定されない。

見落としてはいけないのは、CX-5ではすべてが“オーディオレス”となっていることだ。これは「Boseサウンドシステム」であっても同様で、音楽などAVソースを楽しむにはナビやCDなどのAVシステムとの組み合わせが欠かせない。

ここで疑問が湧く。「Boseサウンドシステム」はディーラーで用意されたどのAVシステムとの組み合わせでもいいのか? あるいは市販のナビやオーディオとの組み合わせでもいいのか?

開発担当者によると、Boseサウンドシステムに対応できるのはディーラーオプションで用意されているアルパイン製HDDナビゲーションシステム『NCA3 V6 650』だけということだ。

この製品にはBoseサウンドシステムをコントロールできるインターフェイスが搭載されており、他の製品を組み合わせはできないのだという。このナビは同じくディーラーオプションナビとして販売されているアルパイン製HDDナビ『C9A3 V6 650』よりも2万円高い。これがBose対応のコストとなっているようだ。

「オーディオだけでいい」と考える人もいると思うが、現段階では対応オーディオは用意されていない。つまり、Boseサウンドシステムを標準装備するXD L Packageであってもアルパイン製HDDナビ、NCA3 V6 650のコスト28万2000円はかかり、オプションで装着する場合はBoseサウンドシステムの7万8750円とディスチャージパッケージの8万円を組み合わせた計15万8750円が加わる。

ただ、このナビを装着すればバック/サイドモニターの映像を表示でき、ミラーで見るよりも大画面で見られるようになるメリットも生まれる。オーディオも最良のサウンドが楽しめるようになるわけで、純正システムとしてトータルで考えれば魅力的なシステムになると思う。

CX-5のダッシュボード左右/中央に8cm口径ネオジウムスピーカーを配置 「Boseサウンドシステム」に必須の組み合わせとなる「アルパイン製HDDナビ・NCA3 V6 650」。左上に「BOSE」のロゴがある フロントドアには22.5cm口径の低音用ネオジウムスピーカーをセット ラインナップの中心に据えられたディーゼルエンジン車