NTN、アジア地域における自動車商品の一貫生産体制

NTNは、東南アジア地域の自動車需要の拡大に対応するため、タイで2番目の生産拠点をピントン工業団地(チョンブリ県)に新設すると発表した。同時に、日本国内の協力メーカと鍛造・旋削の合弁会社も設立する。

CVJ(等速ジョイント)やハブベアリングなど、自動車向け商品の生産能力を増強するとともに、インドなどを含めた東南アジア地域で原材料から完成品までの現地での一貫生産体制を確立する。

アジアの自動車市場では、小型車やピックアップトラックなどの需要が増加している。同社は、自動車向け部品の現地生産の拡大と部品の現地調達によるコスト競争力の強化を図るとともに、現地一貫生産による生産性の向上を図る。

これまで、タイのイースタンシーボード工業団地(ラヨーン県)の現地法人NTNマニュファクチャリング・タイランド(NMT)がCVJやハブベアリングなどの自動車部品を生産してきた。今回タイ2番目の生産拠点としてピントン工業団地にNMTピントン工場を新設し、生産能力を増強する。

現在NMTのイースタンシーボード工場で製造しているCVJは、広い敷地を持つピントン工場へ移設して生産能力を増強する。CVJを移設した後の両工場では、ハブベアリングやボールベアリングなどCVJ以外の自動車部品の生産能力も順次増強していく。

新工場の総投資額は10億バーツ(約25億円)で。今年10月から操業開始する。2015年に売上高50億バーツ(約125億円)を目指す。

また、同じ敷地内に、高雄工業と、鍛造・旋削を行う合弁会社「NTPT・カンパニー・リミテッド」を新設し、現地一貫生産体制を整える。

NMTのピントン新工場とNTPTは、ASEANと他地域との自由貿易協定などを柔軟に活用し、部品や原材料を現地で調達することでコスト競争力を高める。また、NTPTは自動車向け部品の半製品を、タイやインドのほか、将来的には欧州や米州にも供給する。