カーシェアリング用のフィット。赤は福祉車両で、シルバーはハイブリッド車。《撮影 渡辺征治》

「本当だ、足が浮き上がるように軽く動く」
ホンダの二足歩行ロボット、『ASIMO』の技術を応用したリズム歩行アシストを装着し、仮設住宅に暮らすお年寄りがにこやかに歩んだ。

「装着した人の歩き方の特徴を学習して、足の振り出しや蹴り出しを、最適な力と速度でサポートします」と、本田技術研究所の基礎技術研究センター伊藤寿弘主任研究員は話す。

宮城県気仙沼市下八瀬地区の五右衛門ヶ原野球場仮設住宅は、東日本大震災の被災者およそ1000人が入居する。その支援プログラム『気仙沼〜絆〜プロジェクト』に、ホンダはリズム歩行アシスト2台、小型車フィット2台、コージェネレーション(小型発電・給湯)システムを提供した。1月27日に催されたオープンセレモニーは、リズム歩行アシストのデモンストレーションなどでにぎわった。

小型車フィットは、カーシェアリングに使用することを前提としている。ボディカラー赤は助手席が乗り降りの際にターンする福祉車両。シルバーは燃費が格段に優れたハイブリッド車。目下の所、被災地でのカーシェアリング事業は前例がない。プロジェクトでは、あらゆる方面から運用の体制や仕組みを「ゼロから」検討し、実現を目指すという。

コージェネレーションシステムは、プロパンガスを燃料とするエンジンで発電し、その排熱を利用して給湯や暖房に使える省エネ機器だ。プロジェクトの拠点となるトレーラーハウス3棟に、電力とお湯を供給する。

赤いフィットは助手席が回転し乗降が楽な、福祉車両。《撮影 渡辺征治》 移動ができるトレーラーハウス+独立したエネルギーは被災地に最適。《撮影 渡辺征治》 移動ができるトレーラーハウス+独立したエネルギーは被災地に最適。《撮影 渡辺征治》 がんばろう!東北絆プロジェクト《撮影 渡辺征治》 予想される新たな震災被災地にも活躍が期待されるトレーラーハウス。《撮影 渡辺征治》 本田技術研究所の基礎技術研究センター伊藤寿弘主任研究員。《撮影 渡辺征治》 物販店用の1棟は気仙沼市に無償貸与される。キーを受け取る菅原茂気仙沼市長(左)《撮影 渡辺征治》