マツダ・山内孝社長《撮影 小松哲也》

マツダの山内孝社長は2日、2012月3月期の最終赤字が従来の190億円から1000億円に拡大する見通しになったことについて「格下げは当然、今回の事態で想定はできるので、リスクとして織り込んでいる」との考えを示した。

マツダは同日、タイ洪水に伴う減産影響や繰り延べ税金資産を取り崩したことなどを理由に今期の業績予想を下方修正した。最終赤字は4期連続で、赤字額も過去4年間で最大となる。

山内社長は「(2011年12月末時点で)自己資本比率19%になる。格付け(機関)も色々調査に入ると思うが、そういう意味で自己資本の増強はマストだ」としながらも、「キャッシュで今とくに問題にはなっていない。おそらく期末も相応のキャッシュになるし、コミットメントラインもあるので、そういう意味ではあらゆる手は検討するが、まだ決まったものはない」と述べた。

その上で「むしろそれよりも来期以降、不退転の活動で黒字化し、(2016年3月期の営業利益を)1500億円まで成長させるという利益プラン、キャッシュフロープランでビジネスを立て直すことに専念したい」と強調した。

マツダの2012月3月期の営業損益は400億円の赤字見通し。このため来期以降の4年間で一段のコスト削減や海外生産比率の引き上げによる円高抵抗力強化などを通じて2016年3月期に営業利益1500億円を目指すとしている。