ENEX2012 ウィンドレンズ

ウィンドレンズ(本社・福岡県筑紫野市)は「ENEX2012」(2月1〜3日)に画期的な風力発電機を出品した。それは「風レンズ風車」と名付けられたもので、通常の風力発電機と形や発想が大きく違う。

もともとこれは九州大学が開発した風力発電機で、同社はこれを製品化・販売するために設立された産学連携企業だ。通常の風力発電機は流体力学に基づいて、できるだけ渦が発生しないように設計するのが一般的だが、風レンズ風車は逆にその渦の力を利用する。

その結果、少ない風でも発電できるという。「(円形の)集風レンズで発生する渦によって、風速が1.3〜1.5倍に向上するんです。発電量は風速の3乗に比例しますので 、2〜3倍の発電量が得られることになります」と同社関係者は説明する。

しかも、小型化に成功したことによって、設置場所の問題や搬送の問題も解決した。また、騒音についても、集風レンズが騒音源となる翼端渦を抑制するので、優れた静粛性を誇るという。そのほか、鳥が風レンズ風車を構造物と認識しやすいので、バードストライクの防止にも役立つとのことだ。

出力は5kWで、ローター直径が2.5m、集レンズ外径が3.4m。本体重量は約650kg。そして、肝心の価格は工事費込みで300万〜400万円。すでに、九州大学のほか、大阪市立科学館、埼玉県住宅展示場、福岡市もーもーらんど油山牧場などで設置されており、同社の元には問い合わせが相次いでいるそうだ。