アルテガGT

アルテガという手作りスポーツカーの輸入が始まった。アルテガは少量生産のスポーツカーを手作りするドイツのコーチビルダーで、ドイツでは最も小さい自動車メーカーということになる。

アルテガ『GT』は見るからにスポーツカーらしいデザインを採用する。これはBMW 『Z8』やアストンマーチンを手がけたヘンリック・フィスカーが「革新的で美しいスタイリング」コンセプトにデザインしたものだという。革新的というよりむしろ典型的な分かりやすいスポーツカースタイルに思える。

ボディは基本骨格にアルミスペースフレームを採用するが、このスペースフレームはドイツの宇宙航空業界が定めた厳格なDIN規格に基づいて生産されるという。ボディパネルなどには炭素繊維強化樹脂が使われて軽量化を図っている。

1290kgという重量は、オールアルミ製のモノコックボディを採用するロータス『エヴォーラ』などと比べても100kgくらい軽い数値なので、相当な軽さだ。

リヤミッドシップに搭載されるエンジンはV型6気筒3.6リットルで、VW『パサートR36』に搭載されていたのと同じフォルクスワーゲン製。専用にローギアード化されたギア比の6速DSGと組み合わされる上、ボディが軽いのでアクセルを踏んだ瞬間にはボディが前に進んでいる感じでとても力強くて速い。異次元の加速感といっても良いくらいだ。

ボディの軽さはブレーキにも好影響を与え、とても効きの良いしっかりしたブレーキフィールを感じさせる。ステアリングは意外にもかなり軽めの操舵力で操作できる。逆に足回りは鉄板といえるくらいにガチガチの硬さだ。

アルテガGTはスポーツカーらしいクルマだが、DSGを採用するので普通の人にも乗れるクルマに仕上がっている。足回りの硬さを許容できるなら、女性ユーザーにも乗れるくらいの扱いやすさだ。

新規に導入されたクルマなので、まだほとんど誰も乗っていないクルマという魅力があるが、サービス工場が千葉県にあるなど、アフターサービス体制などに多少の不安が残るのも確か。また左ハンドル車しか設定されていないことは大きな障害である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

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