グローバルソーラーエナジーのCIGS系フレキシブル太陽電池「Power Flex」

三菱樹脂は、フレキシブル太陽電池に必要不可欠となる0.0001(g/平方m・日)レベルの水蒸気バリア性能を持つフロントシートを開発したと発表した。

商業生産レベルの供給体制を確立しており、グローバルソーラーエナジーのCIGS系フレキシブル太陽電池のフロントシートとして採用され、2012年から本格的に供給する。

太陽電池市場は、2015年までに結晶シリコン型を中心に40-50ギガワットまで拡大することが予想されている。そのうち、軽量で施工が容易なフレキシブル太陽電池は2012年から市場が本格的に立ち上がり、2015年までには全体の5%まで拡大する見込み。

特にCIGS系などの化合物半導体系フレキシブル太陽電池は、材料コストが比較的安価であることに加え、現在、約13%の変換効率のさらなる向上が見込まれており、フレキシブル太陽電池市場拡大における中心的役割を担うことが期待されている。

同社は、結晶シリコン型太陽電池のバックシートに広く使用されているガスバリアフィルムの生産技術を応用し、2008年に0.0001レベルの水蒸気バリア性能を持つ超ハイガスバリアフィルムの技術確立に成功。商業レベルでの量産するため、約20億円を投じ、筑波工場(茨城県牛久市)内に製造設備を設置した。

同時に、化合物半導体フレキシブル太陽電池の市場拡大に欠かせない0.0001レベルのフロントシートの開発を進めてきたが今回、フロントシートがグローバルソーラーエナジー社のCIGS系フレキシブル太陽電池「Power Flex」に採用された。開発したフロントシートは、バリアフィルムを中心に3-4層で構成されており、優れた水蒸気バリア性能を持ち、耐候性や紫外線吸収性、難燃性、接着性など、フロントシートに必要とされる各種機能を持つ。

生産能力は年間1800万平方m。今後、世界で唯一の製造設備を最大限に活用し、フレキシブル太陽電池の市場拡大を進める。

また、三菱ケミカルホールディングスグループで有機薄膜太陽電池の事業化を推進する三菱化学との連携も深め、グループで封止材やバックシート用フィルムなども含めた太陽電池部材の積極的な事業拡大を目指す。