住友電気工業は、タイ・ラヨーン県に銅荒引線・伸線、切削用アルミ棒材を製造・販売する「SEIタイ・エレクトリック・コンダクター(仮称)」(STEC)を設立すると発表したします。

銅荒引線・伸線は、自動車用ワイヤーハーネスや巻線、電力ケーブル、機器用電線など電線・ケーブルの母線で、これまで同社グループでは、大阪製作所とインドネシアの子会社で製造し、日本、中国・東南アジア市場に供給してきた。

同社グループ会社を中心に中国・東南アジア地域で拡大する需要に対してリスク分散するため、タイに新たな製造拠点を設置する。

STECは資本金は11億1000万バーツ(約27億円)で2月に設立する。稼働開始は2014年4月の予定。2015年に銅を月間1万t、アルミを月間110t販売する計画で、売上高470億円を目指す。STECは、東南アジア最大の製造能力を持つ銅荒引線・伸線工場となる見込み。

今後、生産能力の拡大に伴ってグループ内の需要増に対応するとともに、同社グループ以外にも積極的に拡販していく。

一方、自動車のオートマチック・トランスミッションのバルブ部品に加工される切削用アルミ棒材については、これまで子会社の富山住友電工で製造、供給してきたが、同製品についても東南アジアを中心とする急速な需要の拡大に迅速に対応するため、新たな製造ラインの設置を検討した結果、銅荒引線・伸線とともに同一会社で製造することにした。

STECは、富山住友電工が鋳造圧延・伸線等(上工程)を行ったアルミ素材の供給を受け、伸直矯正・熱処理などの最終製品化を担当する。