日本鉄鋼連盟の林田英治会長は1月25日の定例会長会見で2012年の粗鋼生産量について「(2011年比で)200万〜300万tか、もっとマイナスになるレベルになると見ている。ただ1億tを切るレベルは想定していない」と、先行き厳しいとの見方を示した。

2011年の粗鋼生産量は、東日本大震災やタイの洪水による自然災害と、円高で輸出競争力を失ったことから、前年より200万tマイナスの1億0760万tとなった。

林田会長は2012年の見通しについて「内需は震災復興で土木・建設向けが増える見通しだが、自動車向けは良くても昨年の横ばい。造船も建造ピッチを落としており、(鉄鋼の)国内需要全体は落ちる」と述べた。

さらに円高で輸出は低迷しており「アジア市況の回復は見込まれるが、今のレートで大幅な回復は難しい」との見方を示した。

このため「暦年、年度ともにマイナスになる」と先行き厳しいと予測した。