LGのGppgleTV対応スマートTV。通販のオーダーもTV上から直接できてしまう

CES2012でもっとも目立った家電、それはスマートTVだ。昨年、一昨年とCESでは3D対応TVがメインだったが、フタを開けたら思うような需要はなかったと判断。今年は早々と「スマートTV」へと軸足を移したようである。

実はこの手のTVはすでに登場していた。一昨年にソニーが「GoogleTV」を発売するや、各社が競ってこの分野に参入。今年はLGまでもGoogleTVに対応してきた。アメリカのTV事情は日本とかなり違う。放送で娯楽番組を見ることはほとんどなく、大半の視聴が膨大なチャンネル数を持つケーブルTV経由だ。アメリカで車載TVが流行らないのも実はここに理由がある。

ケーブルTVはとにかくチャンネル数が多い。それだけに自分が見たい番組を探すのにも苦労することがアメリカでは少なくない。そこでインターネットで検索するように、関心のあるキーワードを入力して希望のコンテンツを絞り込む。それがGoogleTVの姿だ。ほとんどの娯楽番組がTVで放送される日本ではイメージが湧きにくいが、これがアメリカで使われるTVの姿。この考え方の延長上にあるのがスマートTVと言っていい。

スマートTVも最初の頃はネットに接続して見たいコンテンツを探すのがせいぜいだった。しかし、現在は様々なコンテンツを追加してその機能をどんどん追加できるTVが登場し、GoogleカレンダーをTVに表示させてスケジュールをチェックしたり、スカイプでTV電話を楽しんだり、さらにはヘルスチェックやネット通販などもTVから簡単にできるようになっている。

ただ、これだけ機能が搭載されてくればパソコンと同様、処理能力の高さが要求される。また、高機能になればなるほどインターフェイスの重要性も増す。そこで各社は本体にデュアルコアプロセッサーを搭載したり、インターフェイスの中心にスマホやタブレットを据える方向性が見えてきた。韓国のサムスンやLGはアメリカでアンドロイド系スマホ、タブレットで市場をつかんでおり、この分野で優位性を保っている。

一方、日本のメーカーはスマホで市場を獲得できずにおり、この方法で後れを取っているのは否めない。そこでリモコンを添付して対応しようというのが日本のメーカーのアプローチだ。ソニーは一般のTVに接続すればGoogleTVとして使えるようになるGoogle監修のBDプレーヤーを発表。背面にキーボードを備え、音声認識機能まで備えたタッチパッド付きリモコンを付属した。

このアプローチが支持されれば、TVそのものを高機能化せず、スマホやタブレット、あるいはソニーのGoogleTV対応BDプレーヤーなど、接続するユニットが高機能化すれば済むという話も成り立つ。ただ、これが実践されるとTVの価格はますます下落の方向に進んでしまう。スマートTVが普及していくにあたり、この辺が各TVメーカーの悩みどころと言えるだろう。

LGは多彩なコンテンツを、タブレットのアプリ上から探す ソニーがこの夏にも発売すると発表したGoogleTV対応BDプレーヤー BDプレーヤーに付属するタッチパッド付きリモコン リモコンの背面にはキーボードが備わる