レイズの鍛造ホイールの最新作『G12』《撮影 石田真一》

レイズは「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、日本国内で唯一、鍛造、そして鋳造という異なる製造方法でアルミホイールを生産している企業だ。デザイン性を高めつつ、アルミホイールに求められる技術追求も同時に行っている。

「多くのお客様がアルミホイールに求めている性能とは、第一に"軽量であること"です。肉厚を薄くしてしまえば軽量化は成し得るのですが、これをやりすぎるとホイールが歪んでしまい、運転が難しくなります」と語るのは、鍛造ホイールの定番である「ボルクレーシング」シリーズを担当する山口浩司部長。

レイズの鍛造ホイールは複数回のプレス作業を行って形状を作っていくが、その製造方法から鋳造よりもデザインに様々な制約が出てくる。デザイン上「どうしてもついてしまう」という部分(駄肉)については、普段は見ることのない裏面部分を削ったり、側面を削るという"サイドマシニング"を実施し、高い剛性と軽量化を両立させている。

「鍛造ホイールについては、A6061という航空機にも使われるアルミ素材を使っているので、素材自体にも強度があります。加えてスポークの配置を適切に行うことでさらに強度を増しています」

ボルクレーシングシリーズの『G12』は12本のスポークが特徴だが、6時/12時のような均等配置ではなく、V字とU字を組み合わせ、それぞれを対向させることで細いスポークでありながら、高い強度も両立させている。

また、アルミホイールは近年では中国などのアジア生産が目立ってきたが、レイズでは日本国内で最新技術を導入した生産を行い、さらには独自の強度基準を採用することで、高い安全性も確保した。アフターパーツとしてはもちろん、日産『GT-R』や、競技用のポルシェ『911GT3R』などに純正採用されているのはこうした理由もある。

細いスポークでありながら、V字とU字を交互に配置する「パワーブリッジ構造」で強度を確保。《撮影 石田真一》 サイドマシニングで駄肉を削り、軽量化も成し得た。《撮影 石田真一》 レクサス『LFA』に装着されたG12。《撮影 石田真一》 G12をはじめとして、レイズの鍛造ホイール群。《撮影 石田真一》 定番シリーズ『TE37』の進化版にあたる「TOKYO TIME ATTACK」《撮影 石田真一》 TE37の進化は「レイズの歴史」でもある。《撮影 石田真一》 普段は見えない裏面を削ることで軽量化している。《撮影 石田真一》 レイズのもうひとつの製品群、鋳造ホイールの意欲作は「HOMURA」シリーズ。《撮影 石田真一》 HOMURは「炎」を表す言葉。ジャパン・クオリティを追求した意欲作。《撮影 石田真一》