昨年10月、鹿児島県姶良市内の国道10号でトラックを運転中にてんかん発作の症状を起こし、5人を死傷させる事故を起こしたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた38歳の男に対する判決公判が6日、鹿児島地裁で開かれた。裁判所は禁錮2年4か月の実刑を命じている。

問題の事故は2011年10月19日の午前830分ごろ発生している。姶良市脇元付近の国道10号を走行していたトラックが前走車2台に追突。弾みで対向車線側へ逸脱し、対向車線を順走していた軽ワゴン車と正面衝突。さらに200mに渡って暴走するなどして、5台が関係する多重衝突に発展した。

軽ワゴン車は大破し、運転していた73歳の男性が死亡。他車に乗っていた4人が重軽傷を負ったが、運転していた38歳の男は事故直後に「記憶が無い」と主張。後の調べで、てんかん発作の症状を起こし、運転中に意識喪失していたことが明らかになった。検察は男を自動車運転過失致死傷罪で起訴した。

弁護側は「被告は二度と運転しないと誓っている」と主張してきたが、6日に行われた判決公判で、鹿児島地裁の松永智史裁判官は被告が医師から再三に渡って「運転はしないように」と注意されてきたことを重視。

症状を抑える薬の服用を怠っていた件にも触れ、「運転中に発作が起きたとしても、上手く対処できると安易に考えていた。薬の服用もしておらず、その過失は相当に大きく、また悪質である」として、被告に対して禁錮2年4か月の実刑判決を言い渡している。