ドイツ系メーカーをはじめ新型ハイブリッド車の発表が相次いだデトロイトモーターショー12。ハイブリッド技術で先行するトヨタ、ホンダは米国市場において優位性を保つ事ができるか。《撮影 宮崎壮人》

米国デトロイトで9日、北米オートショー(デトロイトモーターショー)が開幕した。米ビッグ3をはじめ各国メーカーから40以上の新型車が発表され賑わいを見せている。中でも注目を集めているのが「ハイブリッド車」だ。ドイツ勢を始め、新型ハイブリッド車の米国投入が相次いで発表されている。

これまでも米国ではトヨタ、ホンダ、フォード、ヒュンダイなどがハイブリッド車の販売をおこなってきたが、日本のように販売の主流となることはなかった。これは、同クラスの車種と比較した場合、ハイブリッド車が割高であることや、一走行あたりの移動距離が長く高速走行の多い米国においては、ハイブリッド車のメリットを活かしきれず燃費への貢献度が低いとみなされていたためだ。

依然としてトラック(日本でいうSUV)や大型セダンの需要は高いが、昨今のガソリン高騰や環境意識の高まりから、米国においてもエコカーに注目が集まりつつあるのだという。こうした背景を鑑みてか、ドイツ大手メーカーを中心に、続々と新型ハイブリッド車の米国投入が今回のモーターショーで明らかにされた。

フォルクスワーゲンは米国専用車の『ジェッタ』に新たにハイブリッド車を設定する。BMWは『3シリーズ』のハイブリッド車を、メルセデスベンツは中型セダン『Eクラス』にガソリンとディーゼル2種類のハイブリッド車を追加することを、それぞれ発表した。また、現地メーカーからはフォードが新型『フュージョン』に、従来型から性能を向上させたハイブリッド車を発売する。

牙城を脅かされる格好となるトヨタ、ホンダだが、両メーカーは今回のショーでハイブリッド技術を搭載したスーパースポーツレクサス『LF-LC』、アキュラ『NSX』を発表した。一日の長を活かし、1ランク上のハイブリッド像を提案する。

いっぽうで、昨今のモーターショーの花形である電気自動車(EV)の姿はあまり見受けられない。環境政策の一環としてEV普及促進が叫ばれてきたが、航続距離やインフラ整備への課題は多く、経済性・環境性能の両面からより現実的なエコカーとしてハイブリッド車に注目が集まっているようだ。

昨年のデトロイトモーターショーでは、米国自動車産業の「復活」を見せつけた。ハイブリッドがさらなる「発展」への礎となるか。今後の動きから目が離せない。

トヨタのプレスカンファレンスでも、ハイブリッド競争の激化に言及《撮影 宮崎壮人》 BMW アクティブハイブリッド3(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 VW ジェッタハイブリッド(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 メルセデスベンツEクラスのハイブ(デトロイトモーターショー12)リッド《撮影 宮崎壮人》 アキュラ NSXコンセプト(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 レクサス LF-CL(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 トヨタ プリウスc(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 フォード フュージョンハイブリッド(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 ボルボのプラグインハイブリッドコンセプト《撮影 宮崎壮人》 フォードのプレスカンファレンス(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 VWのプレスカンファレンスでは近隣のブースまで人が溢れた(デトロイトモーターショー12)《撮影 宮崎壮人》 デトロイトモーターショー12《撮影 宮崎壮人》 デトロイトモーターショー12《撮影 宮崎壮人》 デトロイトモーターショー12《撮影 宮崎壮人》 デトロイトモーターショー12《撮影 宮崎壮人》