独立行政法人交通安全環境研究所は10日、高速道路上の二酸化窒素(NO2)濃度と自動車車室内への影響調査結果をまとめ、発表した。

それによると、今回調査を実施した首都高速道路と東名高速道路の車線上のほぼ全域で大気環境基準の1日平均値を超過するとともに、渋滞や登り坂の道路、総延長10km程度のトンネル内では、中央公害対策審議会の短期暴露指針値(1時間値)を超過する値が確認された。

特にトンネル内では、短期暴露指針値の10倍を超える値が確認され、車内空調モードが外気導入モードである場合には車室内もほぼ同様の濃度となることがわかった。

このため同研究所では、トンネル内など高濃度区間を走行する際には車内空調を「内気循環モード」とするよう注意を呼びかけている。

NO2による大気汚染状況は道路沿道などで測定されているが、車道上での計測はほとんど行われていなかった。同研究所では今後、他の有害物質も含めてさらに広範囲な濃度状況調査を行い、実態把握に努めていく方針だ。