G-BOOK全力案内 Android

携帯電話やiPhoneでも人気の『G-BOOK全力案内ナビ』。Android向けのバージョンでは機能、インターフェース共に新たなエクストラが追加され、これまで以上に魅力的なナビアプリに仕上がっている。最近続々と登場しているAndroidタブレットでその使い勝手を試してみた。

◆iPhoneユーザーがうらやましがる? 安くて多機能なAndroid版G-BOOK全力案内ナビ

従来の携帯電話からWindowsフォンまでほとんどのプラットフォーム向けに展開しているG-BOOK全力案内ナビ。Android向けもかなり早いタイミングでリリースしていたが、今年夏に大規模なバージョンアップを行い、また11月にはドコモのdメニューでの販売も開始するなど動きが活発だ。そこでその機能や使い心地を改めて紹介しよう。

まず基本部分のおさらいから。G-BOOK全力案内ナビは、低価格ながら多機能で人気のカーナビアプリ「全力案内ナビ」と、トヨタのテレマティクスサービスである「G-BOOK」を組み合わせたアプリだ。その価格からは考えられないほどの、しかもほかのナビアプリにはないオンリーワンの機能をいくつも搭載していて、当然ながら人気は高い。

オンリーワンの機能とは、まず一つがプローブ交通情報「UTIS」。タクシー車両をプローブにして収集した情報による独自の渋滞情報だ。もう一つが、オペレーターサービス。これはG-BOOKとの連携で可能になったもので、オペレーターに口頭で目的地を伝えるだけで目的地設定ができる。どちらもほかのカーナビアプリにはない、G-BOOK全力案内ナビだけの機能だ。

さらに、今回紹介するAndroid向けのG-BOOK全力案内ナビにはもう一つのオンリーワンがある。それが電車の乗り換え案内ができる総合ナビだ。この機能はライバルのカーナビアプリだけでなく、iPhone向けG-BOOK全力案内ナビにも無い。また、Android版はタブレット端末の使用も考慮した最新のユーザーインターフェースを採用するなど、プレミアム感が漂う。それでいて価格はiPhone向けと同じか、購入方法によってはわずかながら安い。iPhoneユーザーにとっては羨ましい限りだ。

その購入方法について先に説明しておこう。Android向けG-BOOK全力案内ナビはAndroidマーケットで販売されているほかに、ドコモのdメニューでの販売、auのau one Marketでの販売がある。Androidマーケット版は基本機能が900円/半年、多数の機能を追加できるプレミアムオプションが700円/半年という価格設定。一方、dメニュー版とau one Market版は最初からプレミアムオプションがついた「プレミアムG-BOOK全力案内ナビ」として販売されており、価格は263円/月となっている。

Androidマーケット版をプレミアムオプション込みで月額換算すると約267円なので、dメニュー版、au one Market版の方がわずかに安い。月額の料金設定ならお試し的な利用もしやすいといえるだろう。さらに、dメニュー版では30日間無料で使えるキャンペーンも実施中だ。ただし、基本機能だけでいいので安いほうがいい、というのであれば、androidマーケットで基本機能だけを購入するのがもっとも安上がりだ。その場合は、総合ナビ、案内板表示、交差点拡大表示、Facebook連携、VICSなどの機能が使えなくなる。

なお、全力案内にはG-BOOKとの連携がない「全力案内!ナビv3」やGREEと連携した「全力案内!」など多数のバリエーションがある。購入時は間違えないように注意したい。


◆使いやすさを追求したインターフェース タブレットでの使用感も良好

Android向けのG-BOOK全力案内ナビのインターフェースはiPhone向けとは全く違っていて、数あるナビアプリの中でも個性派といえる。起動すると現在地の地図が表示され、下部にMENUボタンやGPSのボタンが並ぶ。GPSのボタンはタップするたびに、カーナビモードのGPSオン、オフ、徒歩ナビモードのGPSオン、オフと切り替わる。GPSをオフにできるナビアプリというのは非常に珍しいが、おそらく地図をスクロールして見る時などに、バッテリー消耗を抑えるためと思われる。

このインターフェースはスマートフォンだけでなくタブレットにも最適化されているのが大きな特徴だ。タブレットにインストールするとメニューボタンなどが地図の表示エリア外に配置され、すっきりと見やすくなる。また、目的地を検索するためのテキストボックスが常時表示され、明快な操作性だ。もちろん、大画面による地図の見やすさは言うまでもない。

ちなみに、今回はスマートフォンとともにドコモのタブレットF-01Dにもインストールして使ってみた。しかし、このモデルはディスプレイが10.1インチあり、カーナビとしてはさすがに大きすぎた。決定的な不具合があるわけではないが、ディスプレイの大きさに対してボタン類が小さすぎて違和感を感じてしまう。ダッシュボードにマウントするのもやや無理があり、タブレットをカーナビとして使うなら7インチくらいがよさそうだ。

実際に使ってみると、操作方法に少し独特な部分があったり、音声ガイドなどのガイド機能がややそっけない感はあるものの、ごく普通のカーナビとして過不足なく機能してくれた。全力案内ナビシリーズはどれもシンプルを信条としていて、カーナビ専用機のようにイラストのジャンクション表示、レーン情報などはない。しかし、それで実用上困るかといわれればそんなことはなく、これはこれで一つのカーナビのスタイルだといえる。


◆電車かクルマか迷ったときにも役立つ 乗り換え案内と徒歩ナビ

ここからは本アプリだけの大きな特徴を順に紹介していこう。まず一つ目は、カーナビアプリでありながら電車の乗り換え案内もできる総合ナビ機能だ。「総合」と名が付いているのは、目的地だけを入力すれば乗る駅、降りる駅も自動的に判断して、その駅までの、あるいは駅からの道順も徒歩ナビやカーナビでガイドしてくれるからだ。

具体的な使い方は、目的地を検索すると「総合」というボタンが表示されるので、それをタップ。すると所要時間などが表示されるので、「ルート詳細」ボタンをタップして駅までの徒歩ナビを開始する。正直、このインターフェースはややわかりにくいのだが、一度使って分かってしまえば次からは快適に操作できる。

当然ながら、出発時間あるいは到着時間の指定も可能だし、乗降する駅を別の駅に変更することも可能だ。さらに乗る駅の周辺の駐車場を検索し、そこまでカーナビ、駐車場から駅まで徒歩ナビ、駅からは乗り換え案内といった連携もできる。

また、目的地を検索してから「高速」、「一般」、「総合」の各ボタンをタップしていくと、自動車での高速道路と一般道、それに電車での所要時間が次々に表示される。初めて行く場所は車がいいか電車がいいか迷うことがあるが、所要時間を瞬時に比較できるのは非常に便利だ。

タブレットで使用中のAndroid向けG-BOOK全力案内ナビ。地図の見やすさは格別だ。Androidタブレットはいろいろな大きさがあるので、大きするディスプレイでは若干間延びした印象になる。 全力案内シリーズは非常にバリエーションが多く、それぞれ微妙に機能が違っている。期待した機能がない、ということにならないよう、事前にWebサイトで確認したほうがいい。 目的地検索が少し変わっていて、住所、名称、電話番号での検索は全てテキストボックスに直接入力する。住所をメニューから選んで入力することはできない。その一方で、音声による目的地入力も可能だ。 ガイド中の画面。交差点拡大機能は備えるが、イラストによるジャンクション表示などはなく、シンプルだ。最新バージョンでは方向アイコンの下にGPSの受信状態を示すアイコンが表示されるようになった。 横画面では左側に常に案内図が表示され、高速道路ではこれがハイウェイモードの役割を果たす。 こちらはスマートフォンでの画面。基本的に同じだが、アイコンの配置などが異なる。ちなみに縦向きでも使用可能だが、その場合は案内図や交差点拡大表示が無効になる。 ルート検索をすると、画面右上に3つのアイコンが表示される。「総合」が電車の乗り換え案内と考えていい。 「総合」を選択した場合は「ルート詳細」ボタンをタップし、出発駅までのナビ開始をタップして出発する。 駅まではこのように徒歩ナビをしてもいいし、車で最寄りの駐車場までナビさせることも可能だ。 出発時刻、到着時刻の設定はもちろん、有料特急を使うかどうかといった設定や、歩く速さの設定もできる。