矢野経済研究所は、再生可能エネルギーとして注目される地熱発電の国内市場に関する調査を実施した。

地熱発電は、地下に存在する熱エネルギーを電気に変換する発電方式。10〜12月にかけて同社の専門研究員がヒアリングなどを通して調べた。

調査結果によると2010年度の国内地熱発電市場規模は約580億円と推計。新規開発のための地下資源調査や地熱発電所の新設がほとんど行われていない状況で、売電や既設プラントのメンテナンスなどが中心。今後10年間は、新たに約180MWの地熱発電設備が導入され、2011〜20年度の市場規模は約8490億円に急拡大すると予測する。

比較的低温の蒸気・熱水を熱源として低沸点の媒体を加熱・蒸発させ、発生した媒体蒸気でタービンを回す方式のバイナリー発電システム市場は、2010年に国内メーカー参入の動きが活発化しており、今後は技術競争によるシステムの低コスト化・小型化、性能・発電効率の向上が進む見通し。同社では今後、バイナリー発電システムを活用した温泉発電の普及拡大も期待されるとしている。