トヨタ車体が製造したコムス

買物で気になる荷物の持ち運び。超小型モビリティを活用して、荷物を駐車場まで運ぶ無料サービスを始めたら、どれだけ利用が広がるのだろうか。そんな実証実験が20日から東京・秋葉原で始まる。

実験は「アキバロボットモビリティポーターサービス」と名付けられた。拠点となる駐車場は、秋葉原UDXビル(千代田区外神田4)の地下駐車場だ。マイカーをこの駐車場をとめて、秋葉原駅周辺の店舗で買物をして、荷物を預けたことをオペレーターに連絡すると、その荷物をUDX駐車場まで『コムスロング』2台を使って無料で運ぶ。

コムスは、トヨタ車体が製造した全長約2m、1人乗り四輪原付自転車だ。鉛電池を使ったEV車でCO2排出量はゼロだ。コムスロングは全長2.3m、幅0.95m。

国土交通省では環境対応車を活用したまちづくりの実証実験を、昨年度から2年続けて行っている。その実証実験のテーマのひとつに、超小型モビリティは地域交通システムの中でどんな利用ができるかという課題があった。

全国の自治体からアイデアを募り、観光客の足や高齢者の移動、マンションのカーシェアリングなど2県4市1区の案が採用された。その1つが、千代田区(秋葉原)の買物客の荷物を運ぶポーターサービスだった。国交省はこの2県4市1区の実証実験に約8900万円の予算を組んだ。

マイカーで大きな家電を運ぼうと思うと、より便利のいい駐車場に時間待ちしてでも入れたくなる。普通なら手で運ぶか、台車を使うしかないが、超小型コミューターを使えば、駐車場に集中する車両の渋滞解消や環境改善、街の活性化という効果が期待できる。

実験期間は12月20日から新年1月5日までの元旦を除く16日間。アンケートに応じたポーターサービス利用者には、駐車料金の1時間券が謝礼として贈られる。実証実験コンソーシアムの事務局は、UDXオープンカレッジを開催するシンクタンクの新産業文化創出研究所(廣常啓一所長)。