ルートを引くと、「ルートチューン」メニューにより有料道路や細街路案内の優先度を自在にえらぶことが可能。

フラットパネルでスタイリッシュな取り付けができ、スマートフォンのようなフリック&ドラッグ操作に対応した新感覚のHDDナビ、それがパナソニック「ストラーダ」Hシリーズだ。今回200mmのワイドパネルを持つ『H500WD』について、実際に路上に連れ出してその使い勝手をチェックした。

本機で改めて驚くのがその高精度な測位能力と、ルート案内のわかりやすさだ。もともとパナソニック「ストラーダ」はこの面で評価が高かったが、Hシリーズとなって一段とその能力が高められたのだ。GPSの測位チャンネルを12chとして仰角の低い衛星からの電波も取得し、GPS電波を受信できないような場所では独自の「SALAS」(高精度自車位置表示システム)が効果を発揮する。

なかでも道路の上下判定はきわめて高精度で行われ、ルートから外れると即座に新たな道路での再探索が始まる。一般道でも都内の昭和通りや愛知県の国道23号線、大阪の新御堂筋までを対象とした。ルート案内中は多彩なガイド機能によって進行方向を高精度に誘導し、ワイドVGAモニターによる高精細な表示は視認性でもきわめて効果的と言える。

フルスクリーンマップは、ナビゲーション時でも広く地図を見渡すことができ、フリック操作で見たい方向に地図をサッとスライドできるから直感的に操作できるようになった。アプローチセンサーの感度も鈍すぎず敏感すぎず、実によくチューニングされている。

時代を反映してエコ機能の搭載にも対応し、5ルート同時探索では新たに「eco」の項目が加わり、エコロジー(省燃費)&エコノミー(節約)なルート探索が選べるようになった。ナビ機能ではストラーダSクラスに採用していた「ecoドライブアシスト」機能を追加。走行状態から燃費管理や運転診断が可能となり、評価は急加減速、アイドリング、高速走行の3項目。それぞれが葉マークにより5段階で評価され、環境に優しく経済的な運転をさりげなく促すというわけだ。

充実したAV機能も見逃せないポイント。音楽CDを再生しながらHDDに録音できるのは珍しくないが、本機では記録ビットレートを全5段階から選べる。この中には非圧縮録音ができる「CD音質」録音モードも含まれ、音にこだわるユーザーにとっては大きな魅力となる。iPhone/iPodには標準で対応。ドライブ状況に合わせたベストサウンドが楽しめるよう「音の匠」は本機でも採用し、圧縮音源に効果をもたらす「快適メモリーミュージック」モードも装備。その他、Bluetoothを使ったハンズフリー通話や音楽データの再生にも対応。別売のネットワークカメラを通した自宅内の様子を静止画で撮影して、遠方にいても自宅内の様子を確認できる便利さもある。

地デジはもちろんフルセグに対応し、4チューナー×4アンテナの組み合わせは郊外でも安定した受信が可能。受信感度はかなり高く、郊外へ出掛けても12セグのままでかなりの粘りを見せた。電波が弱くなればワンセグへと自動的に切り替わるが、この時の動作もきわめてスムーズだ。DVDは地デジを録画したディスクも再生可能なVRモードに対応。ステアリングスイッチ標準対応により、オーディオソースの選択や選曲、音量調整などを純正のステアリングスイッチから行えるのも大きな魅力となる。新採用のクリアパネル+LEDバックライトで、明るくくっきりとした描写表現が実現し、それは地図画面だけでなくDVDや地デジの視聴時でも十分に実感できる。

インパネに馴染むフラットなパネルとフリック操作による新しいインターフェイス。高度な設定を自分好みに仕立てられる「ストラーダチューン」など、「ストラーダ」Hシリーズはまさに才色兼備のHDDナビと言えるだろう。

ストラーダ CN-H500WD パナソニック ストラーダ CN-S300D センサーに手を近づけると「ダイレクトランチャー」メニューが表示される フルスクリーンマップ SRS CS Auto DXの設定メニュー ミキシング・エンジニアリングのプロ集団「ミキサーズ・ラボ」が監修する「音の匠」モードでは、「音の匠」に加えて「快適メモリーミュージック」「いい音でスムーズトーク」の3つの再生モードが用意される H500WDは、幅200mmのワイド2DINのサイズに対応する 地図を広く見渡せる画面がストラーダの特長 ドライブ診断は、急加減速・アイドリング・高速度走行の3項目から5段階で評価。総合ランクがA〜Eの5段階で表示される LINK機能は従来のミドルクラスに引き続いて採用。ホームネットワークカメラの映像を見たり、新機能であるDSRC通信にも対応した。 VICSや渋滞データバンク、ecoドライブ情報などが確認できる設定メニュー