【GARMIN nuvi 2565 インプレ前編】エントリーモデルでもナビ機能は上位モデルに匹敵

この秋、一気に6機種ものPNDを発売したGARMIN。ここで紹介する『nuvi2565』は、機能を絞り込んだエントリーモデルという位置づけになる。しかし、その実力は上位モデルと何ら変わらない。

◆決してコストダウンモデルではない基本性能が魅力的

PNDやハンディGPS、サイクルコンピュータなどのGPSデバイスの世界的メーカーであり、日本でも高い人気を誇るGARMIN。PNDではnuviシリーズを展開し、これまで幾つものヒットモデルを輩出してきた。そのGARMINがこの冬、一度に6機種ものPNDを発売した。しかも、これまで世界共通モデルが基本だったGARMINとは打って変わって、すべての製品が日本向けの機能を搭載。日本でのさらなる人気獲得のため攻勢に出たようだ。

6モデルの内訳は、超薄型ボディのトップモデル『nuvi3770V』、ハードウエアのほとんどを共用し、付加機能などで差別化したnuvi2500番台の4モデル、それに少し小さなディスプレイを採用する『nuvi2465』となる。ここで紹介する『nuvi2565』は2500番台のボトムエンドを受け持つ。いわゆるエントリーモデルという位置づけになるだろう。価格的にも実売価格が2万円を切るショップが多く、割安感を感じさせる。

当然、機能は上位モデルよりも少ない。しかし、ここで誤解して欲しくないのは、本機は低価格ではあっても、カーナビとしての実力は全くといっていいほど犠牲にしていないということだ。本機になくて上位モデルにある機能といえば、ワンセグが非搭載でVICSに非対応であること、搭載するメモリが上位モデル8GBに対して4GBと少ないこと。このくらいだと考えていい。

新しいnuviシリーズの共通のアピールポイントである、最新の高感度GPSエンジン、みちびきの補完信号受信、交差点名読み上げ、地図上のショップの系列がわかるブランドアイコン、待望のレーン表示機能などはいずれも省略されることなく、本機にも採用されている。

ワンセグやVICSはもちろん便利な機能だ。しかし必ずしもあったほうがいいというわけではなく、全く不要と考える人も少なくない。そういう人にとって上位モデルとなんら変わりないナビ性能を安価に手に入れるられる本機は非常にコストパフォーマンスが高く、魅力的といえるだろう。


◆オプションを追加すればVICS対応やバックカメラに対応

やや前置きが長くなったが、アウトラインを紹介していこう。本機は5インチのディスプレイと4GBのメモリーを搭載するメモリーナビで、3300万件の住所データ、700万件の電話番号を収録している。ガイド機能は交通案内版表示、インターチェンジなどをイラストで表示するジャンクションビューに加え、前述のとおりレーン表示、交差点名読み上げもできる。

リチウムイオンバッテリーの駆動時間は約3時間で、本体サイズは137×83×15ミリ、重量189gとコンパクトなので簡易的な徒歩ナビとしても十分に使える。また、Bluetoothを搭載しているのでスマートフォンなどBluetooth搭載の携帯電話と組み合わせればハンズフリー通話ができる。

測位方式は、これまでの全てのGARMIN製PNDがそうであるように、本機でもGPSのみを使用する。そのためトンネル内などは測位不能となるが(GPS信号の受信ができなくなる直前の速度を維持して表示)、そうしたシビアコンディション以外でのGPSの精度については、nuviは定評がある。本機では新型のGPSエンジンを採用しているので、従来のGARMIN製PNDよりも測位精度は上がっている印象だ。

さらに特筆なのは、オプションを追加することでVICSやバックカメラの接続にも対応することだ。低価格な製品でありながらこれほどの拡張性を確保しているのは素晴らしい。ちなみにオプションで追加できるVICSはFM-VICSのみで、VICSビーコンユニットなどは用意されていない。したがって、オプションを追加した場合でも渋滞回避ルート検索はできないので注意したい。

シンプルな外観にシンプルなメニュー画面。画面の解像度は480×272のWQVGAで、これも2500番台の上位モデルと同じスペックだ。 裏面は黒い樹脂でおおわれており、メッシュ状の部分にスピーカーがある。また、外部PGPSアンテナを接続できる端子が搭載されている。 他の国用の地図データが販売されており、そのMicroSDカードをここに挿すことで海外でも使用できる。 ボディ底面。クレードルに接触する金属端子と、USB端子がある。パソコンとのデータのやり取りも、ACアダプタによる充電もこのUSB端子で行う。 ボディ底面。クレードルに接触する金属端子と、USB端子がある。パソコンとのデータのやり取りも、ACアダプタによる充電もこのUSB端子で行う。 ボディ上面は電源/ロックボタンがひとつあるのみ。中央のくぼみはクレードルに固定するためのものだ。 付属のクレードル。吸盤式だが、ダッシュボードのような凹凸のある面には固定できない。ダッシュボードに固定するには付属の円盤を両面テープで固定し、そこにこのクレードルを吸盤で固定する。 クレードルの下部にボタンがあり、これを押すと本体が外れる。この脱着方法は非常にやりやすい。 本機でガイド中の代表的な画面。曲がる方向が白い矢印で表示される。また、曲がる場所近くになると画面全体がズームし、効果点拡大機能と同じ役割を果たす。 大きな交差点ではこのような交通案内版表示もサポートされる。また、左上の転換方法アイコンを見るとレーン表示があるのがわかる さらに大きな交差点やインターチェンジではこのようなジャンクションビューが表示される。