日産リーフ《撮影 椿山和雄》

リーマンショックから2年、世界経済がその影響から脱するか否かという今年、日本では東関東・東北の大震災やタイの洪水といった大きな災害が自動車産業を襲った。そんな中、勇気を持って新しい分野を切り開こうとした『リーフ』の圧倒的な勝利だった。

私自身、リーフに10点を投じた。

未曾有の災害を経験して、日本人のエネルギーに対する考え方が大きく変わり、自動車に関してもガソリン一辺倒から、軽油、天然ガス、水素、電気といった多様なソリューションが求められ始めている。

そんな困難な中、EVを本気で量産しようとした日産の姿勢を評価した。1回の充電で走れる距離の不足や価格など、課題は残るが、10〜20年後に今年を振り返ったとき、EVインフラの構築や人々の次世代車に対する意識改革なども含めて、貢献した自動車として記憶に残すべき1台である。

マツダ『デミオSKYACTIV』も、エネルギー多様性の点で8点を投じた。第三のエコカーという言葉を生み出し、ガソリン車でもエコカーと呼べる低燃費の時代が来たことをアピール。手が届く価格帯の車で低燃費車が登場したことで、一般の人に広く低燃費の重要性を訴えた。


川端由美|自動車ジャーナリスト/環境ジャーナリスト
エンジニア、自動車雑誌の編集部員を経て、現在はフリーランス。自動車の環境問題と新技術を中心に、自動車専門メディア、自動車技術誌、ライフスタイル誌、経済誌といった幅広い分野に寄稿する。各国のモーターショーや技術学会を取材する国際派でもある。

日産リーフがCOTYを受賞《撮影 椿山和雄》 日産リーフ 日産リーフ