COTYを受賞した日産リーフ(東京モーターショー11)《撮影 椿山和雄》

蓋を開けてみれば、日産『リーフ』がブッチギリでしたね。私も満点の10点はリーフに投じました。

私がリーフを選んだポイントは、大人が5人乗れる乗用量産EVとして、初めて専用設計されたモデルだということもあるけれど、これからの街づくりや交通社会といったものを含めた展開に、本気度の高さを感じたから。

今後EVが発展していくために必要な、安価な急速充電器や利便性の高い非接触充電器の開発など、本来自動車メーカーが直接手を出さない分野まで、きちんと取り組まれているんですよね。日産が頑張ってくれていることによって、今後出てくるEVはだいぶラクだと思います。

また、スマートホームやスマートグリッド、走りながら充電できる道路等々、今後考えていかなければならない、家づくり、街づくり、道づくり等々の展開も見せてくれています。

つまり、イメージ的にも実際問題的にも、リーフが先陣を切って頑張ってくれているおかげで、近未来のモビリティの可能性が開けてきていると思うんです。

今年のモーターショーのコンセプトカーを見ても、マイクロパーソナルモビリティカーにしろ、スポーツカーにしろ、ほとんどEVでしたよね。日産もリーフをベースとしたスポーツカーを出展し、単なるエコカーに留まらない、EVの近未来を具現化して見せてくれていました。

これが近い将来現実となるのも、EVが活躍できる場所があってこそですから、総合的な意味を全部ひっくるめてリーフを10点に選びました。

でも既存の技術を突き詰めることで、あの燃費をあの価格で出してきた『ミライース』も、スカイアクティブコンセプトの完成形が楽しみな『デミオSKYACTIV』も、みんな応援したい気持ちでいっぱいだったというのが本音です。

一方、インポートカーは今年はムチャクチャ悩みまくりました…。デザインのボルボ『S60/V60』と、完成度の高さでメルセデスベンツ『Cクラス』にしたものの、ホントは手頃なのに快適な走りが魅力のBMW『1シリーズ』も、フランス車らしい味わいがステキなプジョー『508』も、低排気量エンジンだということを感じさせない走り味と燃費のよさが魅力の『パサート』も、う〜む、どれも本当によかったんだよね、というのが正直なところです。


竹岡圭|女性モータージャーナリスト
「クルマ&カーライフを楽しもう!」「クルマとエコと生活と」をモットー&テーマに「世界中で 書いて・喋って・走って」。自動車専門誌、女性誌、一般誌、新聞、Web、TV、ラジオ等々、さまざまな媒体において、執筆者/レポーター・コメンテーター/MC/パーソナリティとして活動中。ニュースからバラエティまでと、柔らかいところから固いところまで守備範囲は幅広い。またセーフティドライビングスクールのインストラクターや、イベントでのトークショーや講演なども積極的に行う他、クルマ遊びとしてモータースポーツ業界にも参加。サーキットから砂漠まで、どこまでも走る晴れ女だ。
◆日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事
◆国土交通省「社会資本整備審議会 道路分科会」委員を始め、各都道府県や高速道路会社等の委員会の委員を兼任
◆関東工業自動車大学校特別講師

日産リーフの充電ソケット 日産リーフはカーテレマティクスを標準装備する ボルボ S60 メルセデスベンツ Cクラス 竹岡圭氏