JVCケンウッドは、タイで発生した洪水災害の影響で操業を停止しているタイ工場での業務用機器の生産を横須賀事業所に移管し、12月5日から生産ラインを本格稼働させると発表した。

ナワナコン工業団地にある同社タイ子会社のJVCマニュファクチャリング(JMT)は、10月17日から同工業団地に避難勧告(後に退避命令)が出されたことを受けて、全面的に操業を停止している。11月28日時点で床上の浸水がなくなり、今後、洗浄・復旧作業を進める計画だが、完全復旧までには相当の時間を要する見通し。

JMTは世界約30か国で使用される監視用のカメラやモニターなどの業務用機器を生産しているが、公共安全、保安・防犯に関わる商品特性を考慮し、一刻も早く生産するため、JMTでの生産を横須賀事業所へ一時的に移管する。

12月2日までに横須賀事業所での生産に必要な設備や部品の準備が終了し、生産に携わるJMT従業員、派遣社員を受け入れる体制が整ったことから12月5日からJMTから生産を本格的に開始する。

横須賀事業所での生産は来年3月末までの予定で、生産効率を高めながら、生産ラインを順次拡充。来年3月末までにJMTでの生産停止の影響を取り戻す計画。

JMTからは生産ライン、品質保証、出荷検査の管理・指導者合計約50人が順次来日する予定。12月5日時点で、このうちの31人が生産ラインに従事する。

一方、同社グループでは、今回の洪水による被災者の救済、被災地の復興に役立ててもらうため、公共インフラに頼らずに交信可能なケンウッド製の通信機器200台を寄贈するほか、グループ従業員から義援金を募集し、会社・労働組合からの義援金と合わせて寄付する。