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ホンダのインターナビが新たなソーシャル機能の強化に向けて動き出した。インターナビを通じて獲得した通行情報や気象・防災情報などを、SNS活用によって広く一般の人にも役立つ情報として提供する『dots(ドッツ)』プロジェクトを12月より展開すると発表したのだ。

インターナビの会員数は現在141万人。会員が走行してフローティング(プローブ)カーとして累積してきた距離は18億キロを超える。「dots」は、この膨大な実績をクローズドなサービスとしてとどめるのではなく、提供してきた交通情報や気象・防災情報を含め、より開かれた情報として提供していくことにしたのだ。多くのメーカーが情報サービスをユーザー囲い込みのために使ってきたこれまでの姿勢とは大きく異なる。

その一つが「インターナビ・ルートSNS連携」で、目的地やルートを自動的に記録し、SNS連携機能することで第三者とのシェアを実現するというもの。その流れは、(1)Aさんがドライブに出掛ける時、目的地として設定してルートが探索される。(2)AさんがFacebookを介してあらかじめシェアしていた人に「ドライブに出掛ける」とメッセージを送る。(3)Facebook上で「Aさんが9時30分に△△に向けて出発しました。インターナビのスマートルートで12時15分頃に到着予定」とのメッセージがシェアされる、という流れ。

ポイントは、シェアされたメッセージにはインターナビが選んだルートが添付されること。今までならインターナビが探索したルートは会員だけが得られるものだったが、このシェアによってインターナビ会員以外でもインターナビが探索したルートが添付された地図上から確認できる。インターナビしか知り得ない情報を会員以外でも知ることが可能になったというわけだ。その他、シェアしている人に対しては地震に遭遇した際のAさんの車両位置が知らされたりもする。このサービスは年内にもスタートされる予定。

二つめが「インターナビ情報ソーシャルマップ」。Web上地図上にリアルタイムの気象情報や道路状況など、広く役立つ情報として提供されるものだ。リアルタイムの気象情報には天気や防災情報が含まれ、Web地図上にSNSで発信されたメッセージが“吹き出し”として表示され、渋滞箇所は吹き出しを赤色で、混雑箇所は黄色で囲われる。視覚的にも一目で状況が把握できる内容になっていることに特徴がある。つまり、インターナビ会員のワイパーが動いていれば雨が降っていると判断され、クルマの動きが悪くなっていれば混在か渋滞として認識されるようになるというわけだ。このサービスは2012年春頃にスタートする予定だ。

また、この情報は災害などで通行不可となれば自ずと通行できない道路が地図上に示されるようになり、これは「通行実績マップ」へとつながる。このマップはインターナビがきっかけとして広まり、一般の人でも見られるようにしたことで東日本大震災でも高く評価された。ホンダは今回の『dots』プロジェクトの実現に際して「世の中とオープンにつながることで、社会に役立つようにする」とのコンセプトを示している。こうした真摯な姿勢があったからこそ、これが評価されて11月にはグッドデザイン賞大賞の受賞に至ったのだ。

dots now パターンA インターナビサービスのソーシャル機能強化の概要図 インターナビ・ルート共有(PC画面) 安否連絡(LINCアプリ) インターナビ・ルート共有(LINCアプリ)A インターナビ・ルート共有(LINCアプリ)B dots now パターンB dots map タイトル画面 dots map サンプルA dots map サンプルB インターナビのdotプロジェクトメンバー。 左から菅原愛子氏、石堂雄一郎氏、野川忠文氏、三河昭広氏。