トヨタ 86 プロトタイプ《撮影 宮崎壮人》

今回の東京モーターショーで初公開されるトヨタ『86』が、1980年代に販売されたFRスポーツカー「AE86」(型式名。車名は『スプリンタートレノ』『カローラレビン』)の影響を受けて生まれたことは明白だ。しかし製品企画本部に所属するチーフエンジニアの多田哲哉氏によれば、AE86から受け継いだのはハードウェアではなく、ソフトウェアの部分だという。

「AE86は、世界中のチューナーにいろんなパーツを生み出してもらって、名車になりました。それと同じように、楽しみながら遊べるクルマを作らない限り、役員会で決まった『クルマ離れを食い止める』というテーマには応えられないと考えたのです。ハードウェアよりもソフトウェアが大事なのです」

そのためにトヨタでは86のデビューに合わせて、従来の同社では考えられなかったような、驚きの販売戦略を考えているようだ。

「チューナーの皆さんに設計図を公開して、いいパーツを作ってもらおうと思ったんです。さらに専門ディーラーを用意して、モディファイにくわしいスタッフを配置し、スマートフォンで連絡を取り合い、地域による車検基準の違いなどを情報共有したいと思っています。現在のトヨタのディーラーの状況は、どちらかというと改造させないという方向性ですが、86ではこの状況を変えて、これならOKというアドバイスができる体制を作っていこうと考えています」

ちなみに86のボディは2+2のトランクスルーになっているが、これはAE86同様、4本のスポーツタイヤをはじめとした走行会の荷物が積めるようにという配慮だ。トヨタはハチロクを単なる小型FRスポーツカーではなく、ユーザーが遊べる素材として認識していたのである。

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