日立化成工業は、新神戸電機を完全子会社化すると発表した。

日立化成は新神戸に58.26%出資する親会社。株式公開買い付けを実施して完全子会社化する。新神戸は株式公開買い付けに賛同している。

日立化成グループと新神戸グループはこれまで、電池・電気機器、コンデンサ、合成樹脂製品の材料や樹脂の研究開発で連携してきた。一方で新神戸を取り巻く事業環境は、急激に変化している。

新神戸グループの主要な取引先である自動車メーカーは、生産のグローバル展開を加速していることから、新神戸もグローバル展開を加速しなければ、市場での競争に打ち勝つことは困難な状況にある。

また、産業用蓄電池などでも、今後の市場拡大への期待から新規参入企業の出現や技術革新により、競争激化が予想される。新神戸では従来からの総合蓄電デバイス事業の強化、差別化を図り、市場のニーズに合った製品を開発して供給する必要に迫られている。

新神戸は、日立化成グループの子会社となることで、海外ネットワーク、豊富な資金力、研究開発関係の経営資源を活用し、グローバル展開を加速するとともに、研究開発投資を拡大して製品ラインアップを強化する。今後の成長が見込まれる社会インフラやエネルギー分野での蓄電デバイス市場や海外自動車部品市場に事業規模を拡大する取組みを加速していく。

株式買付価格は1株当たり1710円。買付期間は12月1日〜2012年1月19日まで。日立化成が保有する以外の新神戸の株式2109万0267株を買い付ける計画。