万石浦の船着場に停泊するBF225。信頼を積み重ねてきた船外機である。

東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市。カキの養殖が盛んな袋状の内海・万石浦(まんごくうら)は、漁師と住民の必死の復興作業で、ようやく再起しつつある。

その船着場に、カキの水揚げ船に装着されたホンダ『BF250』が出番を待っていた。精悍なアクアマリンシルバーの外装は吸気用のインテークとあいまって、やはりどこかF1マシンを連想させる。

発表会は地元漁師、漁協役員、多くのプレスが集まり、津波を乗り越えて出荷が始まった特産のカキが炭火で焼いて振舞われるなど、和やかに始まった。もともと、万石浦のこの地区は有限会社ホンダマリンサービス(柳田貴之社長)が地域密着のサービスとケアを展開し、BF225のユーザーが多い浜である。

■伝統の4ストロークをブラッシュアップ

BF250のエンジンをかける。目を覚ましたそのアイドリングは、意外なほど静かだ。回転フィーリングはとてもなめらかで心地よい。ホンダは1963年に船外機に参入して以来、ずっと4ストロークを貫いてきた。2ストロークエンジンは、燃料とともにエンジンオイルも燃やし、その一部を結果的に水中廃棄しながら運転されるからだ。「水上を走るもの、水を汚すべからず」……創業者・本田宗一郎の哲学が受け継がれている。

試乗ではまずこれまでのトップモデルBF225に、続いてBF250に乗船し、違いを体感した。BF225でも、船外機の乗船経験がほとんどない記者には十分速く感じられたが……。BF250の動力性能は、さらに上を行くパワフルなものであった。最高出力はBF225よりも25馬力アップの250馬力。風を真正面から受けると、目尻から涙が吹き飛ばされ後方に流れていく。

「本気で競ったら、BF225はすぐに見えなくなるくらい、置き去りにしちゃいますよ」試乗船の船長、内海修一さんがさらりと言った。

高い燃焼効率を支える大きなエアインテークが目を引くBF250。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 プレスを乗せ、風のように走り抜けるBF250、デモンストレーション。 軽やかに回るBF250。「そんなにスロットルは開けてないよ」と、余裕の船長。