NTNは15日、スラスト負荷能力を3倍に向上させ、自動車のディファレンシャルやトランスミッション用途で、円すいころ軸受から置き換え可能な『高スラスト負荷対応深溝玉軸受』を開発したと発表した。

デフやトランスミッションなど自動車の駆動伝達部には、大きなトルクが伝達されるため、一般的にはスラスト負荷能力の高い円すいころ軸受が多用されている。しかし、円すいころ軸受は、転動体と軌道輪の接触面積が大きいため、玉軸受に比べて回転トルクが大きくなることや、組み立て作業に予圧調整が必要になる煩雑さが課題となっていた。

今回開発した高スラスト負荷対応深溝玉軸受は、軌道輪溝部形状の最適化を図ると同時に、新設計の組合せ保持器を採用することで、スラスト負荷能力を大幅に向上。自動車の駆動伝達部など高負荷用途への適用を可能にした。

同軸受を円すいころ軸受から置き換え、デフサイドに適用することで、60%の軸受トルク低減のほか、組み立て工数削減を実現。自動車のCO2削減・低燃費化および生産性向上にも貢献する。