日産リーフ

日産自動車は11月15日、仙台市と共同で電気自動車(EV)『リーフ』の駆動用バッテリーから公共施設へ電力供給するシステムを仙台市内の公共施設に試験的に導入したと発表した。

市内の避難所など、防災拠点への活用も視野に入れた実証実験を行っていく。リーフから一般市民が利用する公共施設運営のための電力供給を行うのは今回が初めて。

仙台市は、東日本大震災で大きな被害を受け、ガソリン供給が長期に渡って滞る中、比較的早期に回復した電力をエネルギー源とするEVが活躍した。この経験を踏まえ、市ではエネルギーの多様化や、非常時にも活用できるエネルギーの確保を進め、災害時にも安心な都市づくりに取り組む方針。この一環でEVを移動・輸送手段に加え、災害時にも活用できるようEVの大容量バッテリーを活用した電力供給システムを同市内避難所や防災拠点へ導入することを検討する。

まず仙台市科学館に、リーフからの電力供給システムを公共施設向けとして試験的に導入し、ニーズや実用化に向けて必要な要件などを検証する。システム製作メーカーからの協力も受けながら今年度中にシステムを導入する予定。

システムは、電力制御装置(PCS)を公共施設の分電盤に接続し、コネクターをリーフの急速充電ポートへ接続することで、リーフに搭載している駆動用大容量リチウムイオンバッテリーから公共施設の一部への電力供給を可能にする。災害による停電時や電力が不足する時間帯にリーフのバッテリーを蓄電池として活用することができる。

同社では、24kWhと大容量のリーフのリチウムイオンバッテリーの蓄電能力を活かし、一般住宅への電力供給を行うシステムを発表し、一般販売に向けた検討を幅広いパートナーと連携しながら進めている。一般住宅への電力供給システムは、開発・販売に関心を持つ幅広いパートナー企業と連携しながら、2011年度内の市場導入を目指している。