昨年4月に鹿児島県姶良市内の県道で発生し、一旦は不起訴判断とされた交通死亡事故について、鹿児島区検は10月28日までに50歳の男を自動車運転過失致死罪で略式起訴した。鹿児島簡裁は同日までに罰金20万円の略式命令を出している。

問題の事故は2010年4月8日の午前11時50分ごろ発生している。姶良市鍋倉付近の県道で、道路左側の歩道を母親と一緒に歩いていた5歳の男児に対し、後ろから右側方を通過した大型トラックの左側面部が接触。男児は転倒し、頭部強打が原因で死亡した。

警察はトラックを運転していた48歳(当時)の男から自動車運転過失致死容疑で事情を聞いていたが、男は「衝突音に気づいて、サイドミラーを見たら男児が倒れていた」などと供述。事故は避け切れなかったと主張していた。

警察は同容疑で男を書類送検したものの、鹿児島地検加治木支部は「歩道を歩いていた男児との衝突予見性を認定するのは困難」と判断。男を不起訴処分とした。

男児の遺族はこれを不服として鹿児島検察審査会に不起訴不当の申し立てを行っていたが、同会は今年7月に不起訴不当を議決。これを受けて検察が再捜査に着手した。

その結果、事故を起こしたトラックが法定速度を19km/h超過した状態で走行していたことが判明。車道寄りを歩く男児を視認したものの、減速したり、クラクションで注意喚起することを怠った結果、事故につながったものと判断し、10月17日に鹿児島区検は男を略式起訴。これを受けた鹿児島簡裁は罰金20万円の略式命令を出している。