トイレの神様「明徳寺」を訪れたトイレバイクネオ。ライダーは吉本クリエィティブエージェンシーのキャプテン★ザコ(1日・静岡県伊豆市)《撮影者 中島みなみ》

TOTOのトイレバイク『ネオ』が11月1日、静岡県伊豆市の明徳寺に登場した。10月6日に福岡県北九州市の同本社を出発。各地にあるショールームや観光地をたどりながら約1か月。1000km以上を走破して、ついにここまでやってきた。

トイレバイクネオは、バイオガスを燃料とした同社のコンセプトバイクだ。同社の節水型洋式トイレ『ネオレスト』をシートに使った改造トライクで、運転する姿はちょうど座って用を足すポーズ。

さながら自給自足で走行しているかのように想像が膨らむユニークな車両だ。さらに、ハンドルの付け根にはトイレ便座のミニチュアがマスコットのように飾られ、ヘルメットの上には白いウンチと、その奇抜なスタイリングは行く先々で話題となっている。

しかし、このコンセプトバイクの目的は、水回りの総合メーカーとして環境の大切さを訴えるためのPR行脚。

「当社は、CO2(温室効果ガス)の削減について、CO2の排出量を90年比でマイナス50%とした水回り商品を提供することを目標にしています。余り知られていませんが、節水は単に水の節約になるばかりでなく、上水の供給や下水の処理で排出されるCO2を削減する。そうした環境ビジョンを当社のグリーンチャレンジとして、ネオが伝えます」(広報部・藤田健史さん)と、極めてまじめなのだ。

一方、明徳寺は曹洞宗の古刹で、「不浄のものを清浄にする徳」がある烏彗沙摩(うすさま)明王を祀っていることから、下半身の病気に御利益があるとされる。そこから広がり、『トイレの神様』を歌う植村花菜がヒット前に訪れたり、水回り工事関係者が厄払いに訪れる、いわばトイレの聖地だ。

境内には参拝者らが使う通常のトイレとは別に、トイレを意味する「東司」があり、その壁の中にご神体が鎮座する。全国でも珍しいこの寺の参拝「おまたぎ」は、そのご神体の前で、和式トイレのように跨いで、無病息災を祈る。また、男女の性器の形をした神木をさわって下の健康を祈願する「おさわり」がある。一風変わったお参りが笑いを誘うが、健康を願う気持ちはまっすぐ。トイレの神様を訪れた狙いは、意外とこんなところにあったのか。

トイレバイクネオは、11月2日に東京都世田谷区桜新町の同社テクニカルセンターに到着。この旅、最後のお披露目をする。