ホンダ・池史彦取締役専務執行役員《撮影 小松哲也》

ホンダの池史彦取締役専務執行役員は31日、タイの大洪水の影響で浸水した四輪工場の従業員の約8割が自らも自宅が浸水する被害を受けていることを明らかにした。池専務は同日開いた決算会見後、一部報道陣に対し語った。

池専務は「従業員はタイの四輪工場でいうと8割方、自宅が被災している。だからどうもこうもなくて自分たちの生活を確保するのが精一杯」と説明。また現在、浸水で生産が止まっている四輪工場の全従業員への対応については「一時帰休ではなくて休業補償は全額する」と述べた。

浸水した工場について池専務は「11月中旬に水位が安定してから排水作業にかかる。それから1か月くらいはかかるだろうから、(工場の復旧作業そのものが始まるのは)12月中旬ぐらいにまでなってしまうだろう」との見通しを示した。

「仮に水が引いたとなるとあれだけの大きな工場をきれいにして設備をきれいにするとなると従業員だけでは足りない。総動員ということになる。それまで(従業員には)自分たちの生活を確保してもらう」と述べた。

浸水したホンダの四輪工場はタイ中部のアユタヤ県ロジャーナ工業団地にあり、従業員は約4000人。『シティ』、『シビック』、『アコード』、『CR-V』、『ジャズ』、『ブリオ』を生産しており、年産能力は24万台となっている。

ホンダの決算会見《撮影 小松哲也》