TRW、複数方向からの衝撃を同時に検出するセンサーを開発

TRWオートモーティブ・ホールディングスは、衝突検知機能を向上させることで複数方向からの衝撃を同時に検出するリモートアクセルセンサー(RAS)を開発した。

従来の衝突検知に使用されていた加速度センサーは、車両正面への衝撃を検出する縦軸(X軸)、または側面の衝撃を検出する横軸(Y軸)のどちらか一方向の加速度データを計測して衝突を検知する。複数軸センサーの場合、同じハウジング内に複数の単一軸センサーを搭載したり、複数の場所にセンサーを搭載して各方向の加速度を同時に計測している。

同社が開発した複数軸加速度センサーは、米国の側面衝突基準(FMVSS214)で新たに規定された側面斜めポール衝突に対応するため、センサー機能の大幅な向上を図った。また、新車アセスメント(NCAP)や米国の道路安全保険協会(IIHS)の安全評価で現在、検討・提案されている正面のスモールオーバーラップ衝突やポール前面衝突などに関する衝突検知機能も飛躍的に高めた。

2軸センサーをBピラーに搭載することで新たに圧力や加速度サテライトセンサーをドア空洞部に追加しなくても衝突検知機能を高めることができる。米国の側面衝突基準(FMVSS214)、現在検討・提案されている正面スモールオーバーラップ衝突の安全基準にも対応する。

さらに、フロント2軸RASは、正面斜め衝突と、オフセット衝突時に側面カーテンエアバッグを展開するためのセンサー機能も高めた。

乗用車に複数軸センサーを搭載した場合、ロールオーバーセンサーとしても機能する。側面衝突(Y軸)センサーによる垂直方向(Z軸)の加速度の計測で、横方向と垂直方向の加速度データを分析し、乗用車のロールオーバーを予測することが可能となる。また、専用のロールジャイロが不要であることから、コスト削減を寄与する。

2軸/複数軸センサー技術は2012年に生産されるモデルから搭載される予定。