マツダのコンセプトモデル、雄(TAKERI)《撮影 小松哲也》

マツダが2011年の東京モーターショーで世界初公開する中型セダンのコンセプトモデル『雄(TAKERI)』には減速時に発生する運動エネルギーを使って発電する減速エネルギー回生システムを採用している。

マツダの工藤秀俊商品戦略本部長は25日、横浜市で会見し、同システムの搭載により「実用的な一般的な使い方で約10%の燃費効果がある」ことを明らかにした。

マツダが開発した減速エネルギー回生システムは可変電圧式オルタネーター、電気二重層キャパシター、DC-DCコンバーターで構成。走行中にアクセルをオフした瞬間からオルタネーターによって発電し、大容量のキャパシターに電気を蓄え、「ここで貯めた電気エネルギーはエンジンで使っている燃料ポンプとか、あるいは車両のエアコン、ランプに瞬時に使える」仕組みという。

これにより従来、発電のために要したエンジンによる燃料消費を抑制することができるほか、「(アイドリングストップ機構の)i-stopと組み合わせることによってエンジンを止めている時間を最大で80秒延長することができるほか、オルタネーターの発電を止めることによって発進時の加速性を改善するといった二次的な効果もある」としている。

マツダでは、エンジンやボディなどの既存技術を優先的に改良した上で、段階的に電気デバイスを導入する「ビルディングブロック戦略」と名付けた戦略を展開中。減速エネルギー回生システムはそのステップ2の「完成形」と位置付けており、2012年中に市販車への搭載を計画している。

マツダのコンセプトモデル、雄(TAKERI)《撮影 小松哲也》 マツダのコンセプトモデル、雄(TAKERI)《撮影 小松哲也》 マツダ・工藤秀俊商品戦略本部長《撮影 小松哲也》 マツダ、減速エネルギー回生システム