すでに東京/横浜地区で提供されているDSSSの概要

ITS世界会議ジャパン・パビリオンには、警察庁が推進するUTMSの展示もあった。ここで主として説明していたのが、各自動車メーカーが相次いで採用を決めているDSSS(Driving Safety Support System)。パネル展示での構成だが、ビデオはVICSセンターで見ることができた。

DSSSは安全運転支援システムのことで、ドライバーが視認困難な位置にある自動車や二輪車、歩行者を各感知機が検出し、その情報を車載装置や交通情報板などを使って提供し、注意を促すもの。感知機にはVICSでも利用されてきた光ビーコンを使い、日産自動車が横浜地区で実績を積んできた技術でもある。現在は日産だけでなく、トヨタやホンダ、マツダなどもこのシステムの導入を進めており、一部車種ではメーカーオプションナビとの同時装着が可能となっている。

取材に応じてくれた社団法人 新交通管理システム協会の専務理事 鎌田邦廣氏にDSSSの特徴は以下の通り。「DSSSが使っている光ビーコンは、光という特性上、電波よりも狭い領域での送受信ができる。そのため、車線ごとの車両管理もできるようになり、車線ごとの誘導も行えるメリットがある。現段階では車両に対する安全運転支援にとどまっているが、このメリットを活かして歩行者の人数まで判別が可能になる。その意味で、車両や歩行者を安全にサポートするには最適なシステムと考えている」

ITSスポットがDSRCによる一本化を進めていることに対しては、将来的にはシステムの変更等があるかもしれないが、現時点ではコメントする状況にないとのことだった。

近い将来の導入を予定している歩行者支援を行うDSSSの概要 UTMSが出展していたジャパン・パビリオン