日立製作所は、電動バス(EVバス)の導入や普及するための運行ノウハウの蓄積、課題解決を目的に、茨城県日立市で日野自動車製のEVバスを活用した実証試験を行う。24日、発表した。

実証試験は、新エネルギー導入促進協議会(NEPC)の助成事業「2011年度次世代エネルギー技術実証事業」に採択された。期間は2012年4月から2013年2月末まで。

現在、国内外の自動車メーカーが路線バス向けのEVバスの試作や試運転を行っている。路線バス向けにEVバスを導入・普及させるには、充電時間や航続距離を考慮した配車計画、路線設定など、EVバスを運行させるノウハウの蓄積が必要。これらの課題を解消するため、実証事業は、EVバス運用管理システムの実用化に向けて茨城県、日立市、日野自動車が連携して実施する。

EVバスの運行には、乗用EVの数倍の電力が必要で、導入する地域の電力供給への影響を及ぼす可能性がある。実証事業では今後、各地域で太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が予想される中、供給側である再生可能エネルギーの発電量の予測に基づいたEVバスを運用するエネルギーマネジメントシステムの実証試験も同時に実施する。

大容量のバッテリーを搭載するEVバスは、災害時に電力供給源としての機能も期待される。

実証事業では、公共交通への適用のためのEVバス仕様管理、充電器仕様管理、バッテリー管理、消費電力予測、充電計画策定の各機能など、EV充電技術やエネルギー監視技術を実証する。また、EVバス充電スタンドでは、駐車時間短縮や複数の充電時間の負荷平準化のため、配車計画に連動した充電計画によるバッテリーや電源設備への負荷低減を実証する。

さらにEVバスの電力需要と風力・太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電量予測に基づいて蓄電池を連携させたエネルギーマネジメントを実証する。地域でEVバスを導入する際の電力系統への負荷低減と地域住民への快適性確保との両立など、電力供給への影響を踏まえたEVバス導入検討のためのモデルの構築を目指す。